防災関係者とは? わかりやすく解説

防災関係者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:07 UTC 版)

雲仙岳」の記事における「防災関係者」の解説

前述のとおり報道関係者や地域住人避難勧告地域内への立ち入りに対して明確な規制が行われないまま、5月29日には火砕流により一旦中止されていた水無川土砂除去作業再開された。 これは相次ぐ火砕流によって水無川上流火山灰土砂堆積しつつあったこと、さらに梅雨迫っていたことから、島原市の防災関係者は火砕流による直接災害よりも土石流強く警戒していたことによる加えて6月2日には一部テレビ局関係者避難して無人となった人家不法侵入コンセント借用したことが発覚したため、上木地区消防団は南上木地区消防詰所ではなく水無川を見下ろす高台あり、かつ「定点」に近く報道機関行動把握しやすい北上木場地区農業研修所にて土石流発生監視していた。6月2日までは5月29日上回る規模火砕流発生しなかったため、「火砕流はこの(5月29日到達した溶岩ドームから東方3.0 km辺り止まるだろう」とする見方拡がり溶岩ドームから東方約4.5kmに位置する農業研修所が火砕流に伴う火砕サージ襲われる懸念抱いた消防団員はほとんどいなかった。 しかし地元防災対策協議会では、消防団は南上木地区消防詰所土石流監視行っているものと認識されており、既に農業研修所に移動していたことは知られていなかった。そのため大火砕流が発生する1時間前、防災対策協議会天候悪く西風視界悪化したことから注意するよう消防団伝えようとしたが連絡取れなかった。 大火砕流の直前には、気象庁雲仙岳測候所が「非常に危険な状態になった。(避難勧告地域から報道陣消防団を)避難させてほしい」と長崎県島原振興局電話通報しており、情報受けた長崎県警上木地区にいた警察官13名に避難指示を出すと同時に誰かいれば避難誘導も行うよう連絡したその結果、ほとんどの警察官上木地区から避難したものの、パトカー巡回していた警察官2名は報道陣らの避難誘導を行うために「定点」に向かった。この時、北上木場地区には土石流流され水無川などに詰まってしまった市議会議員選挙ポスター掲示板について、島原市から二次災害防止のため撤去委託され作業員2名もいた。 一方雲仙岳測候所情報は、島原市島原広域消防団本部経て農業研修の上木場地区消防団にも電話口頭)で伝えられたが、その時点で情報は「山の様子がおかしい。注意するように」という内容変質しており、北上木場地区危機的な状況であり緊急避難要することが伝わらなかった。火砕流の危険を知らせた雲仙岳測候所土石流への警戒強めていた島原市消防関係者との間には危険度に関する認識ズレがあったことも情報歪んだ要因であったテレビ局関係者によるコンセント無断借用がなかった場合消防団員農業研修所に立ち入らなかったかどうかは不明である。しかし住人中にはマスコミのせいで消防団員犠牲になった」とする声が多々あり、その感情長期間残ることになった

※この「防災関係者」の解説は、「雲仙岳」の解説の一部です。
「防災関係者」を含む「雲仙岳」の記事については、「雲仙岳」の概要を参照ください。

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