郊外とは? わかりやすく解説

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モンポウ:郊外(町はずれ)

英語表記/番号出版情報
モンポウ:郊外(町はずれSuburbis(Faubourgs)作曲年1916年  出版年1922年  初版出版地/出版社: Senart 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  El carrer, el guitarrista i el vell cavall 4分30秒 No Image
2  Gitanes I2分30秒 No Image
3  Gitanes II 2分00 No Image
4  La cegueta 3分00 No Image
5  L' home de l' aristo 2分30秒 No Image

作品解説

2008年8月 執筆者: 和田 真由子

モンポウは、バルセロナ生まれ育った1911年パリピアノ和声作曲学び、再びバルセロナ戻った1914年第一次世界大戦はじまったが、兵役免れたモンポウは、6年スペインで過ごすことになったその間1916年から1917年にかけて作曲されたのが、この《郊外(町はずれ)》である。全5曲で、それぞれバルセロナ郊外の雰囲気描かれており、フランス人である母に捧げられた。標準演奏時間は約14分。マニュエル・ローザンタールによる管弦楽編曲もある。
1.道、ギタリスト老いぼれ馬:調号小節線はかかれていない。4分の4拍子からはじまる。反復する16分音符の上に、開けた音程旋律重ねられる冒頭は、明るい光に満ちている。つづいて分の3拍子バルセロナの郊外でギタリスト耳慣れ舞曲穏やかに奏でる終わりさしかかった音楽徐々に静まり老いぼれた馬が装飾音をもって描写されている。最後pp消えるように曲をとじる。

2.ジプシー女I:4分の3拍子モンポウの言によれば、ここに登場するジプシーは、細くて繊細なスペインの女である。暗く陰のある5度和音響きの中で、歌われていく旋律もどこか孤独感じさせるような寂しさがある(トレ・プレンティフ)。対照的に激しく奏されるパッセージは、感情的ありながら繊細に揺れ動く

3.ジプシー女II:8分の6拍子。「そわそわしたリズムで」。小節線がなく、スラーも短いが、旋律大きなまとまり感じて推進力躍動感のある演奏こころがけたい。中間部みられる歌の節回し中にジプシー女のもつ艶めきが表れているようだ

4.盲目の少女変ト長調、4分の2拍子。ペニブルモン(やっとのことで)。延々とユニゾン奏されていく旋律をきいていると、暗闇の中を歩く少女心細さ伝わってくるようだ。左右の音が完全に重なるように、神経研ぎ澄ませ奏する調号なくなったところで、淡く暖かい光を帯びた和音奏される旋律美しく響く。

5.アリストンの男:モンポウがガリバルディアーノと呼んでいた乞食楽師手回しオルガン演奏している様子描かれている。冒頭から空虚な響きをもつ音程印象的。つづく旋律リズミカルである。緩急変化があったり、音楽急に遮られ肩透かしくらったりと、ユーモアあふれる一曲である。





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