遺伝的特質と性別とは? わかりやすく解説

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遺伝的特質と性別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:21 UTC 版)

三毛猫」の記事における「遺伝的特質と性別」の解説

原則として三毛猫メスとなる。これは、ネコ毛色決定している遺伝子X染色体起因するためである。ぶち(白斑)や黒などを決定する遺伝子常染色体上に存在するが、オレンジ)を決定するO遺伝子のみはX染色体上に存在し伴性遺伝行なう。そのため、三毛猫産まれるのはO遺伝子対立するo遺伝子とのヘテロ接合になった場合となる。これは哺乳類では2つX染色体の内、どちらか一方ランダムに胚発生初期不活性化されることにより、毛色オレンジになる(O遺伝子発現部分と他の色になる部分分かれるからである。 一方でオス三毛猫存在するオス三毛猫産まれる原因は、クラインフェルター症候群呼ばれる染色体異常X染色体過剰によるXXY等)やモザイク場合、そして遺伝子乗り換えによりO遺伝子Y染色体乗り移った時である。クラインフェルター症候群オス出生率は3分の1である。 染色体異常場合通常繁殖能力持たないが、モザイク遺伝子乗り換え場合生殖能力を持つことがある生殖能力のある三毛猫オスは、1979年イギリス1984年オーストラリア確認されたものの他に、2001年日本でも確認された。映画化もされたドラマねこタクシー』に出演した「みーすけ」が、生殖能力のある三毛猫オスである[要出典]。なお、生殖能力のあるオス三毛猫交配しても、オス三毛猫の子生まれ確率変わらず、その可能性は非常に小さい。 オス三毛猫を船に乗せると福を呼び、船が遭難しないという言い伝えがある。「が騒げばシケになり、眠れば天気平穏」と信じられた。縁起物である招き猫においては三毛猫モデルにされることが多い。江戸時代には高値取引されていたという説もあるが、実際取引事例不明である。日本第一次南極観測隊でも、珍しくて縁起が良いという理由で、民間人からオス三毛猫贈られたことがあった。この三毛猫は、当時観測隊の隊長であった永田武の名前にちなんでタケシ名付けられ昭和基地内のペットとして隊員と共に南極越冬したタケシ南極から日本戻った後、隊員一人引き取られたものの、間もなく隊員の家から脱走し行方不明となった。なお、1991年に「環境保護に関する南極条約議定書」が採択され以来動物南極への渡航一切禁止されている。 「たけし (猫)」も参照

※この「遺伝的特質と性別」の解説は、「三毛猫」の解説の一部です。
「遺伝的特質と性別」を含む「三毛猫」の記事については、「三毛猫」の概要を参照ください。

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