近畿から東北・北海道にかけて(北陸道)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 02:23 UTC 版)
「日本語の方言の比較表」の記事における「近畿から東北・北海道にかけて(北陸道)」の解説
京言葉・嶺南方言・福井弁・金沢弁・能登弁・富山弁・佐渡弁・糸魚川弁・上越弁・長岡弁・新潟弁・下越弁・庄内弁・秋田弁・津軽弁・下北弁・北海道沿岸部方言の比較表 山城若狭越前加賀能登越中佐渡越後出羽陸奥近畿方言(関西弁)北陸方言越後方言北奥羽方言京言葉嶺南方言福井弁金沢弁能登弁富山弁佐渡弁糸魚川弁上越弁長岡弁新潟弁下越弁庄内弁秋田弁津軽弁南部弁下北弁北海道沿岸部方言アクセント京阪式 京阪式・垂井式 無アクセント 加賀式 京阪式の変種から内輪東京式、無アクセントまで複雑に分布 垂井式 京阪式の変種 中輪東京式 外輪東京式 北奥羽式(外輪東京式の変種) アクセント遅上がり○ × ○ イントネーション大きい 文末になるに従い大きくなる 大きい やや大きい 文末になるに従い大きくなる 大きい ゆすり音調× ○ × イとエの区別○ × ○ × イ段ウ段中舌母音× ○ × ○ 仮名弁別二つ仮名弁 一つ仮名弁(ズーズー弁) 二つ仮名弁 一つ仮名弁(ズーズー弁) 否定助動詞ん、へん、ひん ん、へん ん なえ、ん ない、ねー ない、ねぁ ねー ねぁ ねぁ、ねー ねえ、ない 過去否定〜なんだ 〜んかった 〜ねかった、〜ねがった 〜ねがった 〜ながった 断定の助動詞や や、じゃ や(大正期までは「じゃ」)、だ、でぁ(富山市周辺) だ だ だ、ら だ じゃ 居るいる、おる おる いる おる いる 形容詞連用形ウ音便 語幹 ウ音便 語幹 〜く ウ音便、エ段(沿岸部)、〜く(内陸部) 〜ぐ 会う+たおうた ああた、あった あった おうた(沿岸部)、あった(内陸部) あ(っ)た あった 出す+ただした だいた でぇた、だした だした 京言葉若狭弁(嶺南方言)福井弁金沢弁能登弁富山弁佐渡弁糸魚川弁上越弁長岡弁新潟弁下越弁庄内弁秋田弁津軽弁南部弁下北弁北海道沿岸部方言理由さかい やから、さけ、やでぇ さかい、さけ から、からいのって、からい、(な)がで、もんで すけに んで、(もん)で、そえ 〜だから、〜すけ、〜っけ(若年) 〜から、〜すけ、〜しけ ださげ、だがら、だもんで 〜だがら、〜だいじ、〜だったみに・だったいに 〜だはんで、はで 〜すけぇ、すけに ~だして、しけ 〜から、〜はんで 推定の助動詞やろ、やろう やろ、やろう ろ、ろう、かろ、いろ、だろう、じゃろう、やろう だろ、らろ だろ、ろ だろ、らろ、ろ だろ、ろ だろ、でろ だべ、だびょん だべ だべ、っしょ 行こうか(勧誘)行こか 行かんか、行くまいか 行かんか、行かんまいか、行かんまいけ、行こまいか、行こまいけ 行かんか 行こうまいか 行こうか、行くかね、行ごうて(老年) 行ぐが、行ぐがね 行ぐが、行がね 行かねが 行ぐべし 行ぐべ 行ぐべ,行ぐびゃ 行ぐべよ 行こうと思う行こう〜 いごー(行こう)〜 えごー(行こう)〜 えぐ(行く)〜 いぐ〜 行けないいけへん いかれん いかれない、いかんねー、いがんねー(老年) いげね いかれない 見ろ(命令)みよ、みい み、みられ、みっしゃい みろ みろ、みれ みれ みろ、みれ みろ みろ、みれ 逆接けど けど、けれども、が けど、けんど けんども けんど、けん(ども) ども ばて ども たて、ばて ども 読んでしまった読んでしも(う)た 読んでしまった 読んじゃった 読んでしもた(沿岸部)、読んでしょもた/読んでしまった/読んじまった(内陸部) 読んでしまった 読んでまった 読んですまった 読んでまった 読まさった(受動)、読んでまった(能動) 〜なさる〜はる 〜まさる 〜はる(呉西)、〜てや、〜しゃる 〜なさる にし 行こうよ いこっさ 行こてば、行ごうて 行こてば、行こよ 行ごでばね、行ごぎね(老年) 行ご 行くべ 行くべ 行ぐべ、行ぐびゃ(し) 行くべ 断定の助動詞(強調)〜(ん)やわ、〜(ん)やで 〜んや 〜んや、〜がや/〜げん、〜ねん 〜(が)やちゃ、〜がいちゃ、〜(が)やよ/やわ、〜(が)だちゃ/だわ(富山市周辺) 〜てば、〜さ 〜だよ、〜らよ 〜だよ、〜だわ、〜だぎね(老年) だろ、〜け だべ、だべっしゃ、だじゃ だじゃ だじゃ、だでゃ (なん)だわ 念押しの疑問〜やな、〜やわな、〜やんな 〜やろ 〜やないんけ、〜やろ 〜やないけ 〜かろ、〜にか、〜ねか、〜ねけ、〜やろ、〜にけ(砺波地方)、〜だにか(富山市周辺) 〜だろ、〜らろ 〜だろ だべ、でねが だべ 疑問の終助詞(疑念)〜かいな 〜け、〜え、〜ど 〜け 〜だろうか、〜だろっか、〜らろっか 〜だろっか だが、け、で だべ、だべが べか べか、だか べが、だが、にし かい 京言葉若狭弁(嶺南方言)福井弁金沢弁能登弁富山弁佐渡弁糸魚川弁上越弁長岡弁新潟弁下越弁庄内弁秋田弁津軽弁南部弁下北弁北海道沿岸部方言軽い命令 命令形+ま、命令形+や 連用形+まっし 連用形+られ、連用形+られよ、連用形+られま、連用形+ま、連用形+っしゃい、連用形+っしゃいよ、連用形+っしゃいま(砺波地方) 命令形+て、命令形+さ 連用形+なせ 〜せ 〜せ 連用形+へ ~せ 〜じゃないか〜やんか、〜やんけ、〜やん、〜がな 〜がいや、〜がいね、〜わいや、〜わいね 〜にか、〜ねか、〜やにか、〜やねか、〜やねけ、〜やないけ(砺波地方)、〜だにか(富山市周辺) 〜だねか、〜だ(で)ねっか、〜じゃん 〜だ(で)ねが 〜だんね 〜でね・でねが、〜だべ・だべっしゃ 〜だべさ 〜っきゃ、〜っけぇ 〜(だ)べや、〜(で)しょや 示唆 〜やざ 〜がに 〜がよ、〜がいぜ 借りるかる かりる、かれる かれる かりる、かる かりる 辛い、疲れる、大変しんどい、えらい だるい、てきねえ だええ、だやい/えれえ、えらい なんぎい、せつねぇ つれぇ、疲れる せづね、疲れる せつね、こえ、すげ こえ、つれ かれぇ、こい、たげ こわい ゆるくない、こわい、大儀だ 投げ捨てるほる、ほかす すてる なげる ほかす すてる、ほっぽる、ほっちゃる、おっちゃる(「ほっちゃる」と「おっちゃる」は放っておく意味のほうが強い) すてる ぶしゃる、すてる ぶちゃる、ほげる ぶしゃる すてる、べじゃる、ほなげる(老年) なげる、うだる なげる あたたかいぬくい のくてー、のくとい ぬくい あったかい あったぁけ、あったけぇ あっだげぇ あったけぇ ぬぎぃ、ぬぎぃで 馬鹿あほ のくてー、あや だら※1、だらぼ、だらけ だら、だらぼこ、だらぶち、だらぶつ、ばか ばか ばが ばか ばかっけ、ほじなし ほんずなす、ほんつけなし ほんじねー ほんつけなし たくらんけ、はんかくさい 駄目あかん あかん、だち(ゃ)かん だめ、られん、ならん、だしかん、だちかん だめら だめだ やつかね まいねー わがね わがねん 麦粒腫めいぼ めぼ めもらい めもらい、いもらい めもらい、めちんぼ、いもらい めもらい、いもらい めもらい、めふぐり めっぱ めっぱつ、ものもらい めふんぐり、ものもらい もらい、めっぱじ ものもらい ほいと、めっぱ のめ、よのめ のめ めっぱ とても、すごくえらい ばか たんげ なまら たくさんようけ でかいと いっぺ、いっぺこと、こっていっぺ 最下位 げべ げっと、げべす げっぽ げっぱ ※1 だらの語源は「足らず」が転訛したものと言われている。北陸から山陰にかけて広く頒布した表現。 (加筆希望)
※この「近畿から東北・北海道にかけて(北陸道)」の解説は、「日本語の方言の比較表」の解説の一部です。
「近畿から東北・北海道にかけて(北陸道)」を含む「日本語の方言の比較表」の記事については、「日本語の方言の比較表」の概要を参照ください。
- 近畿から東北北海道にかけてのページへのリンク