軍事テクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 02:56 UTC 版)
「ヴォルコシガン・サガ」の記事における「軍事テクノロジー」の解説
軍用通信は最も洗練された通信テクノロジーの一つである。作戦司令室と指揮官用ヘルメットには種々のディスプレイと音声入力があり、宇宙船であるか歩兵であるかを問わず、個々の兵や兵員全体の状況を把握することが出来る。多くの作品は戦争ビデオゲームよりも前に書かれたため、作者がゲームに影響を受けたとは思われない。 個人用の武器には次のものがある。幅広い設定が可能なスタナーは、心臓に障害がある相手にのみ致命的である。神経破壊銃は外傷を与えないが、相手を植物状態に陥れる。ニードル銃は多くの小さな針を発射して相手の肉を引き裂き、死に至らしめる。プラズマ・アーク銃は射線上のすべての物を焼き払い破壊する。プラズマ・アーク銃は墓掘りなどの道具にも使うことができる。『ヴォル・ゲーム』では、マイルズ・ヴォルコシガンが20歳になるまでに、ベータ植民惑星では神経破壊銃から人を守る防御服の開発を始めていた。 より大きな武器としては、音波手榴弾、重力内破槍、大型のプラズマ・アーク銃などがある。 艦載兵器としては、通常のミサイルやレーザーなどは強力なシールドによって事実上無効化され、唯一シールドを貫通できるが射程が短く小型化・ミサイル化などができない重力内破槍による、艦船同士の接近戦・移乗白兵戦が主となっている。これは戦闘シーンを海洋冒険小説に似せるための設定で、多くの英米ミリタリ系作品で同じ目的の設定がある。大規模な核兵器によって艦隊全体を破壊する戦術もある。 バラヤーにおいて、化学兵器類は破棄すべき軍事兵器として現れる。ジャクソン統一惑星やセタガンダ帝国においては、巧妙に調整されて特定の人物に限定された効果をもたらす化学兵器が生産される。 自白薬である即効性ペンタは法執行機関、軍隊、そして犯罪組織によって用いられている。この薬物はハイポスプレーと呼ばれる無痛注射で被疑者に与えられ、尋問の最後には解毒剤が与えられる。だがスパイなど秘密を守る必要のある人物は、即効性ペンタに対してアレルギーを持たせられており、生まれながらにアレルギーを持つ人もいる。いずれの場合も、アレルギーのある被疑者に即効性ペンタを用いると、アレルギー反応を起こして速やかな死を迎える。本シリーズにおいて、この薬物を与えられた被疑者はしばしば重要な事実だけでなく個人的な感情をも吐露する。死なないが、奇妙な言動をして質問にまともに答えない特異体質者もまれにいる。
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