軍事クーデター発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:29 UTC 版)
「ダッカ日航機ハイジャック事件」の記事における「軍事クーデター発生」の解説
バングラデシュ軍中枢を含む政府首脳がこの事件の対応に追われている隙を突いて、10月2日の早朝に軍事クーデターが発生した。クーデター部隊は、政府の要人の多くがこの事件に対応するため空港の管制塔に集まっていたことを利用しており、このクーデター軍はハイジャック犯が得た身代金600万ドルの強奪も企てていた。 その後戒厳令が発令され、市内および郊外における戦闘の末に最終的に2時間ほどで反乱軍は鎮圧されたものの、空港近辺でも戦闘があり、管制塔内も日本の政府関係者や報道各社の人員の目の前で銃撃戦が行われ、政府軍の士官11名が死亡したほか、事件解決の陣頭指揮を執っていた政府軍の司令官が負傷するなど現地は緊迫したが、当時は報道規制により詳細は分からなかった。 この時、銃声などの異変に気づいた犯人側からの「何が起きた?」という通信に対し、バングラデシュ側は「ちょっとした緊急事態だ。兵士が近づいたら撃っていい。自分の身は自分で守れ」と返答している。石井政務次官もクーデター軍に撃たれそうになったが、「日本人だ」と言うと相手は謝って引いたという。
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