軍事クーデターにより拘束、その後の解放運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:07 UTC 版)
「アウンサンスーチー」の記事における「軍事クーデターにより拘束、その後の解放運動」の解説
2021年2月1日未明にミャンマー国軍によって起こされたクーデターによりアウンサンスーチーは拘束された。アウンサンスーチーは昨年11月の国内総選挙の結果が不正であるとする国軍系の連邦団結発展党(USDP)と総選挙後から対立しておりそれにより拘束されたのではないかとしている。議会における四分の一の議席など軍への特権を認める憲法の改正をめぐって軍とアウンサンスーチーには確執があった。 ミャンマーの軍系メディア、ミャワディ・テレビによると、2021年2月1日に政権を把握したミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官は一年間の国家非常事態宣言を発令。ミャンマーの首都ネピドーの電話・インターネットはすべて停止した。さらにミャワディ・テレビは暫定大統領の元国軍幹部、ミンスエ副大統領が立法・司法・行政の三権を国軍のミン・アウン・フライン総司令官に委ねたと報道。 ミャンマー国内では連日アウンサンスーチーらの釈放を求める大規模デモが発生している。日本国内でも日本在住のミャンマー人を中心に品川区のミャンマー大使館前をはじめ各地ででアウンサンスーチーらの釈放を求めるデモが起きている。 また軍の意向によって、スーチーは以下の罪状で訴追されている。スーチー拘束の正当性を示すこと及びスーチー復権阻止が目的と見られている。 スーチーの家宅を捜索した際に、不法に輸入し許可なく使用されていた携帯型の無線端末を発見されたとして、不正輸入罪で訴追。 新型コロナウイルス対策を十分に施さなかった自然災害管理法違反で訴追。 恐怖や不安を招く情報を流したとする刑法違反で訴追。 通信機器の免許について定めた電気通信法違反で訴追。 2017年12月から2018年3月にヤンゴン地域の高官から現金60万ドル(約6500万円)と金塊を受け取った収賄で訴追。また別に汚職4件でも訴追。 国家機密漏洩罪で訴追。共犯として経済顧問のオーストラリア人を含め5人が訴追。
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