バラヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 02:56 UTC 版)
「ヴォルコシガン・サガ」の記事における「バラヤー」の解説
Barrayar 3惑星からなるバラヤー帝国の首都惑星。セタガンダ帝国との戦争の結果、国土の一部は放射能に汚染されているが、惑星上の広い土地が居住可能である。首都はヴォルバール・サルターナ。 『遺伝子の使命』と『自由軌道』を除き、全作品の主人公はヴォルコシガン一族の故郷である惑星バラヤーに関係している。この惑星のために、ビジョルドは”剣と宇宙船”の歴史を作りだした。マイルズ・ヴォルコシガンの時代のバラヤーは宇宙船とコンピューターとその他のハイテクを駆使するが、その文化は決闘をいまだに記憶し、黄金の袋をささげて皇帝の誕生日を祝い、お仕着せを着せられ、主人に生涯の奉仕を誓う召使が書き手の血で封印されたラブレターを運ぶのである。遅れた地方では、新生児の肉体的な欠陥が調べられ、障害が見つかった場合は嬰児殺しが行われる。 バラヤーは、ヴォルコシガン・シリーズの第一作である『名誉のかけら』の600年前に人類によって植民地化され、ロシア系やギリシャ系などの移民が移り住んだ。植民地化の直後に、バラヤーと他の人間世界を結ぶ唯一のワームホールが不安定になったため、5万人の植民者は孤立した。孤立時代と呼ばれる続く数世紀の間に、バラヤーは封建社会を成立させ、尊称であるヴォルを名前の最初に持つ60の封建国守と下位の貴族が皇帝を支えるようになった。重要な案件は国主評議会で決定される。ヴォルの階級は軍事的なものであり、バラヤー文化は極めて軍国主義的かつ家父長的である。 バラヤーは、豊かな商業惑星であるコマールの近傍の別のワームホールによって再発見されることになる。商業的特権と引き換えに、コマールは近隣の拡張主義者であるセタガンダ帝国に、バラヤーを征服することを許す。セタガンダ人は長年バラヤーを占領し、ゲリラ戦争を戦った後、テクノロジー的には極めて優位に立っていたにも関わらず、最終的には大きな犠牲を払ってバラヤーから撤退することになる。
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