バラモン教・ヒンドゥー教における異端
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 16:04 UTC 版)
「異端」の記事における「バラモン教・ヒンドゥー教における異端」の解説
詳細は「アースティカとナースティカ」を参照 インドには伝統的にはぐくまれた哲学・思想・宗教の体系があり、それはダルシャナなどの名称で呼ばれている が、正統バラモンは、そうしたダルシャナを、ヴェーダ聖典の権威を認めるか否かを基準として区分し、認める思想を サンスクリット: आस्तिक(Āstika、 アースティカ)つまり「正統派」と呼び、ヴェーダに権威を認めない思想を「(नास्तिक nāstika ナースティカ」つまり「異端派」と呼んだ。 正統バラモンたちからアースティカの代表格と見なされたのは六派哲学で、その中でもヴェーダ聖典解釈と密接な関係があるミーマーンサーとヴェーダーンタを正統の中の正統とする傾向がある。 それに対し、ナースティカと見なされたのは、チャールヴァーカ(=唯物論者)、仏教徒、ジャイナ教徒だった。古典期においてはバラモンたちは彼らをナースティカとして異端視する傾向が強かった。だが、その後には異なった考え方を可能な限り取り込んでしまおうとする包括主義が見られるようになり、それはヒンドゥー教へと継承され一大特徴となっていった。
※この「バラモン教・ヒンドゥー教における異端」の解説は、「異端」の解説の一部です。
「バラモン教・ヒンドゥー教における異端」を含む「異端」の記事については、「異端」の概要を参照ください。
- バラモン教・ヒンドゥー教における異端のページへのリンク