語の発生及び類似語・関連語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 17:27 UTC 版)
「テレビっ子」の記事における「語の発生及び類似語・関連語」の解説
1958年(昭和33年)、文部省(当時)社会教育局が「テレビジョン影響力調査」の結果を報告する記者会見を行った際の、波多野完治委員長の発言が流行のきっかけになったとされている。 一方で専門家などの間では、テレビ放送で先行していたアメリカからの輸入語が使われた。「現代用語の基礎知識」(入江徳郎担当「社会風俗用語の解説」)は、1958年(昭和33年)の言葉として「テレビチャイルド」、「ヘビービュアー」、「テレビジプシー(テレビ普及率が低い時代に、テレビのある家を子供達が渡り歩く様子を表現した語)」を1980年(昭和55年)頃まで掲載し続けた。また、上記文部省調査の報告書刊行時や1960年(昭和35年)の文部省テレビジョン影響力調査第二回発表時、新聞では記事本文中において「ヘビービュアー」や「テレビチャイルド」を使っている。しかしこれらの輸入語が「テレビっ子」ほど日本の日常に定着したか、という点については疑問である。新聞においても、見出しやコラムで使われるのは「テレビっ子」の方であり、「テレビチャイルド」などは記事冒頭で定義している。また「現代用語の基礎知識」でも、項目として採用されなかった「テレビっ子」が、1976年(昭和51年)前後の版における竹村健一担当「時代感覚用語の解説」の文中で、なんの解説もなく当たり前のように使われている。 テレビが放送開始から短期間で普及し社会に影響を及ぼしたため、他にも多くの俗語を生み出した。ベビーベッドや歩行器に子供を入れてテレビに子守をさせる「テレビ保育」、テレビを見ながらごろ寝をする「テレ寝」などがある。 「テレビ人間」という語は幾度となく使われたが、使用者や時代によって全く違う意味で使われた。たとえば竹村健一は「テレビ人間」をそれ以前の(紙媒体)世代である「活字人間」と対比させた。一方で、放送局にビデオ装置が普及し録画番組が増えた時代、「面接の受け答えを事前に撮影されたビデオのように手際よくこなす」という意味で新卒学生を「テレビ人間」と評した年もあった。テレビに出演する側の特徴を指して「テレビ人間」と評する事例も多い。
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