語の起原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 21:53 UTC 版)
字義どおりには、「世界主義」「普遍主義」を意味し、ギリシャ語「οἰκουμένη (oikoumenē) オイクーメネー」に由来する。「家」を意味する「οἶκος (oikos)オイコス」から派生したこの言葉は、世界中に散在する教会に対して、その世界的な広がりを形容する言葉「οἰκουμενικός(oikoumenikos)オイクーメニコス」(「ラテン語: oecūmenicus オエクーメニクス」)が生じた。地理学で「可住地域」を意味するドイツ語の「エクメーネ」は、この言葉を転用したものである。 日本語では、英語の形容詞化された「エキュメニカル(ecumenical)」が使われることが多い。エキュメニカルは伝統的に、キリスト教の教会の総体、全体を指した。「世界」、「全地」と訳されることがある。伝統的な用法としては、また普遍公会議(全地公会)の原語も「エキュメニカル」が冠せられている。また、正教会では、教会の名目上の最高の地位にある主教を、エキュメニカル総主教(全地総主教)という。東西教会の分裂以後、正教会では、コンスタンティノープル総主教(コンスタンディヌーポリ総主教)がエキュメニカル総主教である。
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