語の指し示す範囲とは? わかりやすく解説

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語の指し示す範囲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 15:02 UTC 版)

消極的無神論と積極的無神論」の記事における「語の指し示す範囲」の解説

「神」という語の融通性のため、ある人がある神の概念に関して積極的なつまり強い無神論者であり、しかも同時に別種神の概念に関して消極的なつまり弱い無神論者であるということが可能である。例えば、古典的神論における神はしばし全能全知遍在・全善なる人格的超越的存在で、人間人間の成す事を気にかけているとされるそういったに対して積極的無神論者であり(悪の問題参照)、しかも同時に理神論的神の概念に関してそういった神を信じることを否定しつつそういった神が存在するというのは間違っているとはっきりと主張しない消極的無神論者でいることは可能である。 積極的無神論消極的無神論は、哲学者ジョージ・ハミルトン・スミスの暗黙無神論明示的無神論という分類と、神は存在しないという特定の考えを持つかどうか関係するという共通性はあるものの、異なるものである。「積極的・明示的無神論者は、神が存在するというのは間違いだと主張する。「消極的・明示的無神論者は神が存在することを信じない主張するが、神が存在しないというのは「真」であるとは主張しない。神が存在する信じていないが、そのこと主張しないような人は暗黙無神論者含まれる。そのため「暗黙的」無神論者中には以下のような人が含まれる: 神というものについて聞いたとがない子供大人; 神について聞いたことはあるが観念考慮値する思考提出したことのない人々; そして、神の存在についての判断保留しているが、そういった信念否定していない不可知論者暗黙無神論者はいずれ消極的つまり弱い分類含まれる。 この積極的/消極的という分類の下で、不可知論者消極的無神論者とみなされることがあるこの分類が妥当かどうかについては議論があるが、リチャード・ドーキンスのような少数有名な無神論者はこういった分類避けている。『神は妄想である』においてドーキンスは、神の存在する可能性を「非常に高い」から「非常に低い」と考える人は「不可知論者」とみなし、神は存在しない主張する人に「強い無神論者」という語を取っておいている。彼はこの考え方において自身を「事実上無神論者」だが「強い無神論者」ではないと分類している。哲学者アンソニー・ケニーは、消極的無神論の中で、「神は存在する」というのは確実でない考え不可知論者と、神について発話全て無意味だ考え神学的非認知主義者とを区別している。

※この「語の指し示す範囲」の解説は、「消極的無神論と積極的無神論」の解説の一部です。
「語の指し示す範囲」を含む「消極的無神論と積極的無神論」の記事については、「消極的無神論と積極的無神論」の概要を参照ください。

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