誓の御柱7基
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 09:47 UTC 版)
誓の御柱は少なくとも次の7基が建立された。 誓の御柱 7基除幕建立地現状現在地1926年4月1日 滋賀県多景島 現存 彦根市八坂町多景島 1928年 愛知県半田町外成岩運動山 撤去 (半田市) 1929年 愛知県知多高等女学校 移設 半田市出口町1-30県立半田高等学校 1930年11月 愛知県知多半島亀崎町 現存 半田市乙川源内林町1-43乙川白川公園 1930年10月24日 秋田県男鹿半島寒風山山頂 移設 男鹿市脇本富永字寒風山62-1山頂下 1932年11月1日 山形県自治講習所大高根道場 撤去 (村山市) 1934年4月8日 三重県四日市諏訪公園 移設 四日市市諏訪栄町5諏訪公園 最初に建立された多景島の御柱は高さ23メートル、青銅製の五角形の尖塔と、コンクリート製の五角形星型の台座とで構成される。尖塔の各面には五箇条の御誓文の各条文と、皇室の菊花紋章を刻む。御誓文の文言は閑院宮載仁親王の揮毫による。台座部分の各面には「天晴れ」「あな面白」「あな手伸」「あな明けおけ」「彌榮」の文字を刻む。多景島の御柱に限り貞明皇后が納めた鏡が内蔵されていると伝えられる。多景島の御柱の近くには鳥居が立つ。御柱建立と同時に寄進された小祠「天之益人神社」が再建後現存している。 2基目以降は琵琶湖多景島のものと同型の縮小版で、台座を含めて全高数メートルである。このうち秋田県寒風山の1基は男鹿市の有形文化財に指定されていてスペックが分かる。石製・一部コンクリート製、高さ7.765m、土台1辺6.3m。石材は寒風山で採れた輝石安山岩、通称を寒風石(かんぷうせき)とも男鹿石(おがいし)ともいう岩石を使用している。重さ3,975kgで、良質な男鹿石を使用した石材資材としても価値がある。男鹿市の指定は「有形文化財(歴史資料)」、または「有形文化財(美術工芸品)」である。 名称の表記については、建設運動当時は一つのパンフレットの中で「誓之御柱」とも「誓の御柱」とも表記していた。カタカナを使用する宮内省公式記録『貞明皇后実録』は「誓ノ御柱」と表記している。現在は一般に「誓の御柱」と表記されるが、「誓之御柱」とも「誓いの御柱」とも表記されることがある。
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