設立後の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 03:18 UTC 版)
2002年にポーランドのLG Petro Bankの買収を発表、ネット銀行としての顧客数が330万人を突破、合併後分権傾向の強かったノルデア銀行であったが2003年にスウェーデンを中心とする機構改革が行われた。2004年にネット銀行としての顧客数が400万人を突破、この時点で世界最大のネット銀行となった。同年リトアニアのKredyt Bankを買収。2000年代前半にはアセットマネジメント業務が拡充され、2008年にはバルト三国でも同業務を開始した。同年デンマークのRoskilde Bankから支店を買収。 2007年、ノルデア銀行は被害総額が800万スウェーデン・クローナにのぼるフィッシング詐欺に遭遇した。この詐欺はトロイの木馬を含むEメールを開いた顧客を標的としたもので、銀行によると少なくとも250人がトロイの木馬をうっかりインストールしたとしている。この事件を受け、銀行は全被害者に弁償した上で新たなセキュリティシステムを導入した。 2007年以降の世界金融危機の中、ノルデア銀行は逆にマーケットシェアの拡大に成功し、北欧の金融機関としては最も株価が上昇した。2009年にデンマークのFionia Bankを買収、2010年代に入るとモバイルバンキングの顧客数が倍々ペースで増加をみた。2015年10月には、ATMでの現金受け取り、現金支払いは当面継続するものの、オスロ中央駅支店を除く全店舗において窓口での現金受け渡しを停止すると発表した。2018年から、ロボットの導入による人間の従業員の置き換えを開始した。 2016年、オランダのABNアムロ銀行との合併を試みたが、オランダ政府の介入により阻止された。2017年9月、スウェーデン政府による銀行税引き上げを不満として、フィンランドへの本社移転を発表、2018年10月1日付でフィンランド・ヘルシンキへと本社を移転した。2019年3月、ノルウェーのGjensidige Bankを買収した。 ストックホルムのスウェーデン本店 コペンハーゲンのデンマーク本店 オスロのノルウェー本店 ノルデア銀行のATM ノルデア銀行発行のVISAエレクトロン
※この「設立後の展開」の解説は、「ノルデア銀行」の解説の一部です。
「設立後の展開」を含む「ノルデア銀行」の記事については、「ノルデア銀行」の概要を参照ください。
- 設立後の展開のページへのリンク