訓令式の表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 03:07 UTC 版)
ウィキソースにローマ字のつづり方の原文があります。 一般に国語を書き表す場合は、第1表に掲げたつづり方によるものとする。 国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情にある場合に限り、第2表に掲げたつづり方によつても差し支えない。 前二項のいずれにおいても、概ね添え書きを適用する。 第1表 〔( )は重出を示す〕 あいうえお(拗音)あa i u e o かka ki ku ke ko kya kyu kyo さsa si su se so sya syu syo たta ti tu te to tya tyu tyo なna ni nu ne no nya nyu nyo はha hi hu he ho hya hyu hyo まma mi mu me mo mya myu myo やya (i) yu (e) yo らra ri ru re ro rya ryu ryo わwa (i) (u) (e) (o) がga gi gu ge go gya gyu gyo ざza zi zu ze zo zya zyu zyo だda (zi) (zu) de do (zya) (zyu) (zyo) ばba bi bu be bo bya byu byo ぱpa pi pu pe po pya pyu pyo 第2表 しゃ sha し shi しゅ shu しょ sho つ tsu ちゃ cha ち chi ちゅ chu ちょ cho ふ fu じゃ ja じ ji じゅ ju じょ jo ぢ di づ du ぢゃ dya ぢゅ dyu ぢょ dyo くゎ kwa ぐゎ gwa を wo そえがき 前表に定めたものの他、概ね次の各項による。 撥ねる音「ン」は全て n と書く。 撥ねる音を表す n と次にくる母音字または y とを切り離す必要がある場合には、n の次に「'」を入れる。 詰まる音は、最初の子音字を重ねて表す。 長音は母音字の上に「ˆ」をつけて表す。なお、大文字の場合は母音字を並べてもよい。 特殊音の書き表し方は自由とする。 文の書き始め、及び固有名詞は語頭を大文字で書く。なお、固有名詞以外の名詞の語頭を大文字で書いてもよい。 「昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号『ローマ字のつづり方』」では上記の通りであるが、「昭和十二年九月二十一日内閣訓令第三號『国語ノローマ字綴方統一ノ件』」では、『長音ノ符號ヲ附スル場合ニハ okāsama, kūsyū, Ōsaka ノ如ク「¯」ヲ用フルコト』と『撥音 n ト其ノ次ニ來ル母音 (y ヲ含ム) トヲ切離ス必要アルトキハ hin-i, kin-yōbi, Sin-ōkubo ノ如ク「‐」ヲ用フルコト』となっていた。 1947年(昭和22年)の文部省通達(訓令式とヘボン式の両方を解説していた)ではサーカムフレックスとアポストロフィーを使うとしており、1937年(昭和12年)の内閣訓令が事務的な手違いで誤っていたと言われているが、昭和20年代の教育現場(小学校4〜6年生)ではどちらでも良いと教えるように文部省が指導していた。
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