言葉の援助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 05:17 UTC 版)
危機対応の人道支援をする翻訳ネットワーク「言葉の援助」 (Words of Relief=WoR) は、危機に直面した人々を援助する人と被災者が同じ言語を話さない場合の意思疎通の改善を目指す。言葉の援助は言葉のバリアをなくして危機の最中とその後の救援活動を円滑にするため、次のことを行う。 危機や被災時の重要なメッセージを影響を受ける人の言語に翻訳し、危機が発生する前に公に広める。 国外離散居住者で、世界の言語から地域語に翻訳でき、要請に即応する訓練を受けた翻訳者のしなやかなネットワークを構築する。 クラウドベースのオンライン(およびモバイル)アプリケーションを作成し、翻訳チームと、緊急の支援を必要とする援助の現場担当者およびデータアグリゲーターを結びつけます。 (呼び名は「WoRDE - Words of Relief Digital Exchange」) 言葉の援助は2014年1月から2015年5月にわたり、ケニアのナイロビでスワヒリ語とソマリ語に特定して試行された。危機救済コンテンツの翻訳原文は Infoasaid Message Library を含むさまざまな情報源から得て、約47万5,000語を翻訳した。 言葉の援助のパターンは、西アフリカのエボラ感染爆発とネパール地震を含む世界中の複数の緊急事態に対応するため展開した。現在、アラビア語、ペルシャ語、ギリシャ語、クルド語とウルドゥ語それぞれの要請即応チーム Rapid Response Team はヨーロッパに流入する難民の入域ルート沿いで活動する支援団体から翻訳を引き受けている。職業翻訳者のボランティアグループは、国境なき翻訳者団と提携する非営利活動組織と組み、翻訳の対象は難民受け入れセンターやフェリーのストライキの情報、受け入れセンター内の案内看板や掲示、保健情報などである。 言葉の援助の活動は、クラウドベースのオンライン(およびモバイル)アプリケーション上で行う。 (呼び名は「WoRDE - Words of Relief Digital Exchange」)。2014年に導入されたこのプラットフォームは、翻訳者の即応チームを援助の現場担当者を結び、突発的な危機に直面したとき翻訳を提供する。 言葉の援助は Elrha (Enhancing Learning and Research for Humanitarian Assistance) が管理する人道技術革新基金(HIF)プログラムの助成金を活用している。またインターフェース「WoRDE - Words of Relief Digital Exchange」は マイクロソフトの「意義のある技術」Technology for Good プロジェクトから支援を受けている。
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