解離の資質とは? わかりやすく解説

解離の資質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 00:07 UTC 版)

解離性同一性障害」の記事における「解離の資質」の解説

次にクラフトの四因子論ではDIDの条件であった解離する潜在能力催眠感受性」である。1982年に、アメリカ心理学者ウイルソン (Wilson,S.C.) とバーバー (Barber,T.X.) は「ファンタジー起こしやすい性格理解画像催眠、および超心理学現象影響」という論文で、催眠掛かりやすい人は空想傾向あり、か深く没入すると発表した。これを「空想傾向」 (fantasy-proneness) という。ここでいう空想傾向」とは普通の人にも当てはまるレベルではなく、その傾向顕著な一群であり、人口の約4%が該当とする。彼らは幼児期から空想世界浸り実際に体験したことと空想記憶混同してしまう傾向がある。イマジナリーフレンド後述)と遊び小さな妖精守護天使樹木精霊などが実在していると信じ遊んでいた人形動物おもちゃ実際に生きている信じていたという。ただしこれには1990年代入って一部修正する研究出始めている。 柴山雅俊はDIDを含む解離性障害患者幼少期主観的世界は、ウイルソンらが指摘した空想傾向」に大きく重なるとする。ただし「空想傾向」の一群解離性障害イコールということではない。違いは「空想傾向」は願望的でファンタジーであるに対し解離性障害患者達気配敏感のような恐怖怯え含まれることであるとする。両者の違いについては「イマジナリーフレンド」の章でもう一度ふれるが、空想傾向虐待解離性障害などの結果なのではなくそうした資質ある種才能持っている者が幼少期持続的なストレス見舞われたとき、空想逃げ込み重症場合はDIDになると理解されている。

※この「解離の資質」の解説は、「解離性同一性障害」の解説の一部です。
「解離の資質」を含む「解離性同一性障害」の記事については、「解離性同一性障害」の概要を参照ください。

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