解離性人格障害(DID)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/19 05:57 UTC 版)
「内的自己救済者」の記事における「解離性人格障害(DID)」の解説
アリソンの定義するDID は患者の発症年齢が約8歳以上の場合である。その場合、感情的自己(Emotional Self)から理性的自己(Intellectual Self)は解離しておらず、従ってISH は存在しない。理性は感情がコントロールするには複雑すぎる種々のトラウマティックな状況をやりくりするために最初の交代人格を形成する。この時のトラウマは生命の危機と言うほどのことが無くても起こりうる。 アリソンは1980年段階ではすべての人間にISHは存在するとし、それが発見出来ないのは治療者側の問題であるかのように述べたことがあるが、このDIDの理解はその自説を修正したということになる。 感情的自己(Emotional Self)から理性的自己(Intellectual Self)は解離していないのだが、人は常にその2つの面をもっている。そして感情的自己=基本人格が処理できないような問題に遭遇すると、理性的自己はそれを処理できるような交代人格を創造する。この交代人格は感情的自己に於ける思いつきや感情の動きが引き金になって活動を開始するので、患者が年齢を経て成熟するに従ってその交代人格の行動は患者の真の要求を満たさないようになってくるのである。
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