色と併用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:36 UTC 版)
類似路線で系統番号を分けるほどの必要性がない場合や、番号だけでなく視覚的に方向の区別を案内する場合などに、系統番号の字の色や方向幕の地色を変えて表記することがある。系統番号を使用していない場合でも、色分けによる方法を用いている事業者はある。 西日本鉄道(西鉄バス、グループ各社を含む)ではおもに都市部で方面別に色分けをしており、方向幕では番号表示部分の地色を変えて番号を白抜きにしたり、幕全体の地色を変えている。LED表示機では表示機の右または下に色を表示する幕装置を設置している。 色分けの方法は地域ごとに違っており、福岡市内の場合は黄色は東部方面、青は西部方面、オレンジ色は西南部方面などとなっているが、久留米市内の場合は黄色は西部方面、青は市内線、オレンジ色は東部方面となっている。 名古屋市交通局では発着するターミナルなどによって方向幕の色が異なる。ただし、2010年代ではLED表示車が大多数となったが色による区別は行われていない。 名古屋駅が緑色、栄駅が桃色、金山駅が黒色、幹線系統が青色など 京都市交通局では路線の形態によって色別と番号を併記している。 循環系統はオレンジ地に白文字、運賃均一路線は水色地に白文字、調整路線(整理券車)は白地に黒文字 北陸鉄道バスでは金沢近郊路線において方面別に色分けをしている。LED表示機では番号部分のみ幕装置として番号を色分けして表示する。 小立野方面は緑、金沢大学方面は黄など 西武バスのうち、練馬営業所などの東京都地区・新座営業所の埼玉県地区など一部車両において、路線バス用に開発されたカラーLEDに改造された車両にて系統番号を色分けしている(2015年春から)。その後、他の営業所にも拡大している。 青森県八戸市では、乗り入れ3社(八戸市営バス、南部バス、十鉄バス)で、市が策定したルートカラーとアルファベットを用いた路線ナンバリング制度を導入している。 遠州鉄道バスでは、前述した通り10の位が方面別となっており、原則10の位の数字毎に色分けしている。(40番台は緑、70番台は黄など) 小田急バスでは、1995年頃に鉄道路線・行先別に地色と文字色を組み合わせたカラー方向幕を採用していた。しかし、地色と文字色に同系色が使われる事例があるなど視認性に問題があるため取りやめとなり、その後は3色LEDの時代を経て、2016年からフルカラーLED表示機を採用し系統別に色分けされるようになった。
※この「色と併用」の解説は、「系統番号 (バス)」の解説の一部です。
「色と併用」を含む「系統番号 (バス)」の記事については、「系統番号 (バス)」の概要を参照ください。
- 色と併用のページへのリンク