色とメカニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 21:45 UTC 版)
外接ハロ、タンジェントアークも暈と同様、虹のように色が分離して見える。色の並ぶ順序も暈と同様に太陽に近い側が赤、遠い側が紫となっている。 外接ハロとタンジェントアークが見える機構も暈と同様、太陽の光が雲の中の氷晶による屈折である。しかし暈が向きがランダムな氷晶によって見えるのに対し、外接ハロ、タンジェントアークは六角形の面が地面と垂直にそろった六角柱状の氷晶による。雲が長い六角柱状の氷晶からできており風が弱い場合、この氷晶は浮力によって六角形の面が地面に対して垂直の向きにそろう。この氷晶の側面(長方形の面)に太陽光が入射した時に、その2つ隣りの側面から出てくる光が外接ハロとタンジェントアークを見せる。氷晶がランダムな向きになっている場合にはこの光は内暈を見せることになる。内暈と外接ハロやタンジェントアークが同時に見えることもある。このときは雲の中の一部の氷晶が向きを揃えていて、残りはランダムな向きになっているという状態である。 外暈に対応する外接ハロの存在については詳しいことが分かっていない。氷晶がランダムな向きになっている時に、氷晶の側面(長方形の面)に太陽光が入射し、底面(六角形の面)から出てくる光が外暈を見せる。この氷晶の六角形の面が地面と垂直にそろった時に見える大気光学現象はラテラルアークであり、外暈に外接はするが閉じた円形にはならない。 また、太陽高度が0度のときには、上部タンジェントアークの下端がパリーアークの下端と重なり、太陽高度が40度のときには、外接ハロ頂上部がパリーアークの頂上部と重なる。
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