艦艇における主砲とは? わかりやすく解説

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艦艇における主砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 02:45 UTC 版)

主砲」の記事における「艦艇における主砲」の解説

艦砲」も参照 艦艇においては、その艦が装備している大砲の中で最も強力なものを主砲と呼ぶ。 前弩級戦艦においては大口径の主砲小口径の副砲2種類装備するのが基本であったその後戦艦発達において、中間砲(準主砲)や補助砲対空砲装備するなど艦砲装備には変遷があったが、もっとも強力な砲が主砲呼ばれるという原則継承された。また巡洋艦においても多種類の砲を搭載したため、もっとも強力な砲を主砲呼んだこれまで建造され艦艇搭載されたもので一番口径大き主砲は、完成した戦艦の中では大和型戦艦46センチ砲である。 第二次世界大戦期までの駆逐艦水雷艇潜水艦などの艦艇では、主兵装そもそもではなく魚雷であることがほとんどであり、艦砲は副装備過ぎず、また艦砲一種類である事がほとんどだが、慣用的搭載する艦砲主砲称する場合が多い。 航空戦力未発達だった第二次世界大戦半ばころまでは、主力戦艦砲撃力は、海戦帰趨決する重要な要素であった列強こぞって強力な主砲備えた戦艦配備を急ぐことになり、上述のような強力な主砲備えた戦艦やその建造計画はそうした大艦巨砲主義時代産物である。しかし二次大戦中には航空機発達により、戦艦主砲による攻撃よりも空母艦載機による攻撃の方が遠距離から正確に攻撃できる認識されるようになり、二次大戦後半になると艦隊中心航空母艦へと移っていった。 第二次世界大戦後戦中建造され戦艦一部対地攻撃の手段として生き残ったが、ミサイルの発達により水上艦主兵装砲熕兵器からミサイルへと変わったため、対艦対地攻撃の手段として大口径砲装備する必要性無くなりそういった戦闘艦建造されるともなくなった。したがって二次大戦中に採用されていたような大口径砲新規に開発されるともなくそれまで副砲高射砲であった両用砲、あるいは大口機関砲進化した130mm以下の中・小口径砲が艦艇搭載される中で最大の砲となった。これにより、ミサイル黎明期建造され艦艇や、CIWSとして速射砲採用しているイタリア軍艦艇等の例を除き艦艇搭載する砲はほぼ一種類になり、あえて主砲という呼称用い必然性は無い事になる。だが現在も海上自衛隊での用語や、艦船関係の書籍などで、主砲という言葉使われる頻度少なく無い。

※この「艦艇における主砲」の解説は、「主砲」の解説の一部です。
「艦艇における主砲」を含む「主砲」の記事については、「主砲」の概要を参照ください。

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