編著者についてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 編著者についての意味・解説 

編著者について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 17:13 UTC 版)

ティル・オイレンシュピーゲル」の記事における「編著者について」の解説

編著者については長年不明とされ、様々な説出されてきた。オイレンシュピーゲルの初の研究家とされるJ・M・ラッペンベルク(Johann Martin Lappenberg)は、1519年版の「オイレンシュピーゲル」が最初版であり、編者1516世紀風刺詩人トーマス・ムルナー(Thomas Murner)であるという説を唱え1854年にムルナー名義出版行った。しかしその4年後に1515年版が見つかり、この説は否定された。 19世紀末にC・ヴァルターによってヘルマン・ボーテ(Hermann Bote)が編者とされたが、E・シュレーダーらの批判によって立ち消えとなったその後チューリッヒ研究家P・ホネガーの研究によって各章の頭の文字アクロスティックになっており、その中に"ERMAN B"という文字列見られることなどが判明したため、近年ではこのヘルマン・ボーテが編著者だと考えられている。1978年には、インゼル文庫からボーテ名義オイレンシュピーゲル本が発行されている。 「オイレンシュピーゲル」、「ウーレンシュピーゲル」(Eulenspiegel)の名の語源解釈には二説あり、ひとつは高地ドイツ語での「フクロウと鏡」(Eule + Spiegel)という意味をそのまま受けたもので、上図民衆本表紙でもフクロウと鏡を手にした姿で描かれている。阿部謹也はこれを、木版画家のあまり意味のない解釈としている。民衆本の第40話には、彼が「いつもの習慣」としてラテン語で「彼はここにいた」の文字を「と鏡」の絵とともに書き残す場面がある。オイレンシュピーゲルラテン語を使うという不自然さから、この部分後世付け足し考えられている。 もう一つの説は、口承使われ低地ドイツ語方言彼の名が「ウーレンシュペーゲル(ウル・デン・シュペーゲル)」(Ulenspegel)と発音され、これは当時低地ドイツ語で「拭く」(ulen)と「尻」(猟師仲間隠語のSpegel)、すなわち「尻を拭け」を意味する駄洒落であるとするものである。こちらも、民衆本の第66話で、窮地に立たされた「ウーレンシュペーゲル」が「俺の尻を(拭かなければならないほど汚いか、汚くないか)とっくり見てみろ」と開き直りこれから逃れる場面がある。 研究家C・ヴァルター、K・ゲーデケ、W・シェーラーらは、本来の民衆本低地ドイツ語書かれ重版の際に高地ドイツ語書き換えられたとみている。作品中にも低地ドイツ語のままのエピソードが数編存在し1515年版が原本とはみられていないが、これ以前原本は現在も発見されていない。E・カドレックは1916年に、文体内容差異から、口承者としてと、編纂者としての2人作者がいるとしている。一方、L・マッケンゼン1936年にこれを、教養ある人物による個人創作としている。 ラッペンベルクやE・シュレーダー、W・ヒルスベルクらは、ティル実在説を採り、生誕地年代記取材して同姓人物を見つけているが、確証得られていないティル死因についても、民衆本以外の記録は無い。

※この「編著者について」の解説は、「ティル・オイレンシュピーゲル」の解説の一部です。
「編著者について」を含む「ティル・オイレンシュピーゲル」の記事については、「ティル・オイレンシュピーゲル」の概要を参照ください。


編著者について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/29 16:27 UTC 版)

羽衣石南条記」の記事における「編著者について」の解説

編著者舎似猿人は、異本南条民語集』によれば本名矢吹某といい、享保年間の人とされる生没年不明であるが、伯耆河村郡長和田(なごうた、現在の鳥取県東伯郡湯梨浜町長和田)の地に移ってから、羽衣石南条氏に関する伝承当時伝わっていた史料収集し同書執筆始めたといわれる。『南条民語集』も矢吹著書とされている。

※この「編著者について」の解説は、「羽衣石南条記」の解説の一部です。
「編著者について」を含む「羽衣石南条記」の記事については、「羽衣石南条記」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「編著者について」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「編著者について」の関連用語

編著者についてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



編著者についてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのティル・オイレンシュピーゲル (改訂履歴)、羽衣石南条記 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS