民衆本
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1587年、民衆本(独: Volksbuch)『実伝ファウスト博士』(Historia von D. Johann Fausten)が書かれた。作者は不詳であるが、ヨーハン・シュピースという説もある。 ヨハネス(ヨハン)・ファウストは月夜のある日、魔法円を描きサタンを召喚し、サタンの従者メフィストフェレスを呼び出した。そして、メフィストフェレスを24年間使役するかわりに、自分の肉体と魂を売る契約をした。ファウストは贅沢な暮らしの中、近所の娘に恋をした。その娘と結婚したいと欲するも、メフィストフェレスとの契約に違反するため願いは叶わなかった。そしてファウストは、ギリシア神話のヘレンを連れてくるようにとメフィストフェレスに命じた。同棲の末、ファウストとヘレンはユストゥスという息子をもうけた。だが最期にファウストはその息子ユストゥスに殺された。
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