第2作『たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜』の制作とは? わかりやすく解説

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第2作『たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜』の制作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 21:35 UTC 版)

たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜」の記事における「第2作『たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜』の制作」の解説

第1作成功受けて、グレーヴは2作目実現向けて行動始めた2作目ではグレーヴ自身振付担当することになった。そこで彼は「ムーミンバレエ化したい」と最初閃き受けたときの構想実現動いた。 その契機となったのは、『ムーミン・バレエ』に興味抱いた日本側とのやりとりであった日本公演向けてムーミンバレエ作るではなく日本公演ではムーミンから新しバレエ生まれる」というコンセプト制作進んだ。グレーヴは日本ではムーミン物語が持つ「哲学的な部分」に惹かれる大人ファンが多いことに着目し、ドタバタコメディーなどではなく感情的感覚的」なものにしたいと考えた言葉のないバレエという芸術表現において、「すべてを語るのは無理でも、トーベ精神物語雰囲気伝えたい」という思いがグレーヴを動かしていた。 2作目題材選ばれたのは、『たのしいムーミン一家』(原題:Trollkarlens hatt、1948年)だった。音楽担当したのは、トゥオマス・カンテリネンであった。カンテリネンは『モンゴル』(2007年)や『ザ・ヘラクレス』(2014年)など、映画音楽メインとして活動する作曲家で、フィンランド国立バレエ団から委嘱受けて雪の女王』、『人魚姫』という2作のバレエ音楽作曲した経験持ち主であった。 グレーヴは1幕物バレエ作品(約50分)に仕上げるために、原作印象的な部分切り取ったり、登場人物一部入れ替えた省いたしたものの、「寄せ集め」にならないように特に意を用いた。グレーヴにとって難題だったのは「どうやってムーミン美しく踊らせるか」という点であった着ぐるみで踊られるムーミン体型大きいため、柔らかな動きピルエットで回ることなどは不可であった。もう1つ問題は、着ぐるみに入ると視界と足の動き制限され、しかも中は非常に暑いことだった。 グレーヴがダンサーたちに求めたのは、「どんな体でも水中動いているようなエレガントさを保つ」という点であった練習には時間かかったものの、ダンサーたちの高い身体能力舞踊技巧によって、着ぐるみムーミンスノークのおじょうさんなどの動き優美さ表現することが可能になった。 バレエでは言葉代わりに花々雪の精、自然の猛威などが踊り表現され原作繰り返して語る「自然の大きさ、自然へのまなざし」というテーマ別の手法際立たせることに成功した。グレーヴは作品振付において、クラシック・バレエ技巧存分に活用した作品クライマックスにおける飛行おに女性の姿に変じたルビーとのパ・ド・ドゥは、バレエの技法があってこその見せ場となった初演ルビー踊った松根花子は「最終的にムーミンをはじめ、キャラクター要素の強い役柄がたくさ登場するので、ルビーという宝石鋭さ輝きイメージした指先ちょっとした動き加え程度ピュアなクラシックのスタイル落ち着いたんです」と「ダンス・マガジン」2017年7月号のインタビュー答えている。 バレエ団2017年4月フィンランド独立100周年祝賀イベント一環として、初の日本公演東京大阪行った日本公演のために制作された『たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜』は4月22日オーチャードホール初演され東京で6回、大阪で2回上演され好評であった。なお、フィンランドでの初演2018年1月予定である。

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