第1次ウェリントン公爵内閣とは? わかりやすく解説

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第1次ウェリントン公爵内閣 (1828年-1830年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:09 UTC 版)

アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)」の記事における「第1次ウェリントン公爵内閣 (1828年-1830年)」の解説

1828年1月20日大命拝受し22日に第1次ウェリントン公爵内閣(英語版)を成立させた。この際陸軍総司令官職は辞したウェリントン公爵内閣にはハスキソン、パーマストン子爵メルバーン子爵など多くカニング派閣僚参加していたが、彼らは5月から6月にかけて腐敗選挙区削減問題内務大臣ピール対立深め一斉に辞職してしまった。このためウェリントン公爵内閣早々に政権基盤不安定になった。 一方野党ホイッグ党ランズダウン侯爵派と再統一して、カトリック問題など与党対す攻勢強めてきた。また1828年7月にはアイルランド独立目指すアイルランド・カトリックのダニエル・オコンネル庶民院議員に当選するも国教徒でないことを理由議場に入る事を認められず、カトリック解放機運高まったウェリントン公爵頑迷なカトリック解放反対派というわけではなく、この頃にはカトリックへの譲歩考えるようになっていた。ピール国王説得のうえ、1829年3月カトリック解放法案を議会提出4月可決させた。これによって17世紀以来議会から締め出されていたカトリック庶民院議員の道が開けた。だがカトリック解放反対するウルトラ・トーリー(英語版)が事実上トーリー党から離反してしまい、これが裏目に出てウェリントン公爵政治基盤強化されるどころか弱体化した。 またカトリック問題落ち着いたのも束の間で、今度選挙法改正機運高まっていき、ホイッグ党若手議員リーダーであるジョン・ラッセル卿腐敗選挙区廃止大都市議席増を内容とする選挙法改正法案を議会提出してきた。なんとか同法案を否決追い込んだものの、これによって逆にホイッグ党反政府団結力強くなった。 1830年6月26日ジョージ4世崩御し、その弟であるウィリアム4世新国王に即位したこともホイッグ党にとって有利な材料となったジョージ4世ホイッグ党ホイッグ党党首グレイ伯爵のことを嫌っていたが、ウィリアム4世グレイ伯爵交友があり、ホイッグ党に対して比較好意的だったのである当時イギリス慣例新国王の即位伴って解散総選挙英語版が行われたが、トーリー党250議席野党ホイッグカニング派、ウルトラ・トーリー)が196議席無所属所属不明212議席という結果になった。一応多数派得たトーリー党だったが、野党団結進み11月2日ウェリントン公爵が「選挙法改正行わない」と議会明言したことにより、政府打倒機運最高潮達した。この空気呑まれてもともと選挙法改正反対していたウルトラ・トーリーまでもが倒閣協力したその結果11月15日には政府提出王室費に関する法案反対するホイッグ党動議233204可決される事態となり、ウェリントン公爵総辞職余儀なくされた。ここに半世紀わたったトーリー党政権倒れグレイ伯爵首班とするホイッグ党政権誕生する至った

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