第十話 - 第十一話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:04 UTC 版)
鉄道の町ノースプラットから列車の発車時刻と同時にスタートした6台のレーシングカー、それは期せずして鉄道と自動車の競争としての構図を演出することに繋がっていた。並走する列車の中から、乗客たちに自動車の時代の到来をアピールするセス。だが、ギルは列車内の部下たちに指示を出し、依頼人だった鉄道会社重役を含む多数の乗客を殺害して列車を制圧し、付近で唯一渡河ができる鉄橋をふさぐ形で停車する。 列車の異常に気付いて停車したレーサーたちの前に現れたリチャードが、本物の虐殺のギルであったことに驚く一同。ギルにとっては鉄道も自動車も関係なく、自分が生きている限り強者が暴力ですべてを奪い取る「無法者の時代」が続くと世間に示すことが真の目的だった。アル、小雨、天晴、シャーレンの4人の攻撃を簡単に躱し、同じサウザンドスリーのTJ、ディランも圧倒するギル。そしてレースの賞金総額151万ドルをアルに要求し、レースの終了を宣言する。レーシングカーの破壊を始めたことに異を唱える天晴に苛立ったギルは銃を撃つが、とっさに間に入った小雨が代わりに弾を受け、大量出血となる。アルの秘書であり幼馴染でもあるソフィア・テイラーを含むBIG.BOSS関係者3名を人質に取ったギル一味は、鉄橋を破壊して河の向こうに去っていった。 全ての車両が走行不能で、小雨をどうすることもできないと思われたその時、列車襲撃当初に客車の爆発に巻き込まれていたバッド兄弟の車両がようやく到着する。彼らの車で何とかノースプラットの病院に運び込まれた小雨は意識不明で生死の境をさまよう。車を直し自分一人でもソフィアを救いに行くというアルは天晴に協力を頼むが、自身の無力さを痛感した天晴は人が変わったかのように弱気となり、町を無為に彷徨うだけだった。 ホトトから小雨が意識を取り戻したと聞いた天晴は病室に戻り、小雨が日本に帰るための船を造ると告げるが、小雨はそれを拒否する。自分の知っている天晴は、たとえレースが中止になったとしても自分一人で勝手にゴールまで走る奴だと。そして、ギルは誰も自分は止められないと言っていたが、発見されたばかりの血液型のおかげで輸血を受けた自分は生きている。それは新たな時代の技術が無法を止めたということではないかとも。それを聞いた天晴に、見失っていた自分が蘇ってくる。 レースの中止もやむなしと沈んでいたセスとレーサー達だが、そこに現れた天晴は全ての車を修理し、ギルを倒してレースの再開をすると宣言する。あんな奴に大切なものを傷つけられ奪われても平気な奴は残ればいい。それを聞いて、レーサーたちの闘志に火が灯る。そして、エンジニアとしてのプライドを刺激されたセスも、部下であるGM社のエンジニアたちにチームに関係なく協力し、全ての車両を修理しろと指示するのだった。
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