第十章「我らの成り果てしもの」《Volume 10『WHAT WE BECOME』》
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エイブラハム一行との旅は続く。ローリと娘を失った痛手から回復できないリックは、どこにもつながっていない電話を通して妻の幻影と話し続けている。 一方、絶望の日々を耐えきれなくなったマギーは、林の中で首を吊り、間一髪のところをグレンに発見される。気を失ったマギーを死んだと判断したエイブラハムは止めを刺そうとするが、拳銃を持ったリックに制止される。そのことで怒りの衝動を抱えたままのエイブラハムは、危うくリックを見殺しにしかけ、内心の苦しみをロジータに打ち明ける。 かつて住んでいた町の近くを通過中であることを知ったリックは、エイブラハムとカールを従えて、いったん隊を離れる。道中、流れ者のグループに襲われるが直ちに反撃し、彼らを虐殺する。翌朝、エイブラハムは重い口を開け、家族を失った経緯を話し始める。ゾンビが大発生した後、離婚した妻と息子に合流し、その隣近所の顔見知りたちと行動を共にすることになったのだ、と。ある日、家族を残して武器調達から戻ってみると、妻は、ほかの二人の少女と共にレイプされていたことを知る。逆上したエイブラハムは犯人の男たちを皆殺しにし、その中に含まれていた少年までを惨殺した。その姿に怯えた妻と息子は彼を残して出てゆき、彼が見つけ出した時にはすでにゾンビと化していた。リックは、自分もまた、生き延びるためにどれほど非道な行為に手を染めてきたかと語る。そして、冷酷な殺人者になれない者たちがゾンビになってきたのだと。 かつてのわが家に辿り着いたリックは、モーガンと遭遇する。ゾンビと化したデュエインを屋内につないだまま、隠れ住んでいたのだ。リックに諭され銃を撃つが、結局息子にとどめを刺すことができないまま、出発することになる。途中、かつて勤務していた警察署で武器を調達する。 合流地点まであとわずかのところで、ゾンビの大群に衝突するリックたち。車を乗り捨て、草原を駆けはじめる。陽動作戦を試み、ゾンビたちを撒こうとするがなかなかうまくゆかず、キャンプ地に招き入れてしまう結果となり、全員が慌ただしく出発することとなる。 そんな状況に不満を感じているデールは、またしてもリックのミスによって理想的なキャンプ地を捨てなければならないと苦々しくこぼす。
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