第一次アスンシオン動乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 07:06 UTC 版)
「野望円舞曲」の記事における「第一次アスンシオン動乱」の解説
ボスポラスの傀儡政権が国政を運営するアスンシオンでは、アドリアナ・セルベッジアという女性により地下組織による反体制運動が激化していた。アスンシオンからは親善大使の名目でアドリアナ・セルベッジアの手のものが各国に散らばり、アスンシオンへの軍事介入を求めた。 オルヴィエートでは最高評議会(セナート)が開かれ、オルヴィエートの軍備増強とアスンシオンへの軍事介入の決議がはかられた。軍事的中立を掲げる国家元首(ドゥーチェ)の根回しにより、決議は否決されるはずであったが、妻子をエレオノーラに殺されたと憤怒しているマリオーネ家の離反により、アスンシオンへの軍事介入が決定され、防衛司令長官(ポデスタ)指揮のもと半個艦隊が親善使節団の親善艦隊として派遣されることとなる。 親善使節団はジェラルド・ファルネーゼの推挙により長兄フィリッポを親善特使に、エレオノーラが親善使節団の随員として立候補し、アスンシオンへの旅路につく。 第七〈宙峡〉口での戦闘 ボスポラスも傀儡政権を現状するために十八人の大提督のひとり、シャーシ・ジラール大提督をアスンシオンに派遣し、アスンシオンとオルヴィエートがつながる第七〈宙峡〉のアスンシオン側で待ち伏せし、オルヴィエート艦隊を覆滅させようとする。全面は三倍の艦艇数を誇るジラール艦隊、後方は超重力の不安定宙域で挟まれたジェラルドは、〈宙峡〉の境界線すれすれを航行し、超重力の反発を利用し艦隊を超加速にさせ、ボスポラス艦隊に接近し衝突に恐れをなしたボスポラス艦隊の心理的圧迫を利用し、ボスポラス艦隊の隙間から自らの艦隊を脱出させることに成功する。 ハシルメル艦隊遭遇戦 アスンシオンの呼びかけにより派遣されていたハシルメル艦隊は、シャーシ・ジラール大提督率いるボスポラスの大艦隊に捕捉され砲戦状態に入った。艦隊数で劣るハシルメルの敗北は時間の問題であったが、ジェラルドが率いるオルヴィエート艦隊が救援に駆けつけ、加速状態で巨大な氷を群れをボスポラス艦隊にぶつけ、ハシルメル艦隊と自艦隊を戦場より脱出させた。 休戦交渉 アスンシオンの呼びかけによりオルヴィエートを含む四ヶ国艦隊が集結し、その艦艇数は一万隻にものぼりボスポラス艦隊を軽く凌駕していた。またアスンシオンの本星では、政府首班のシュマイケルはいずこかへ逃亡し、シュマイケルに捕縛されそうになっていたセードルフはエレオノーラにより身柄を確保されていた。せードルフによりアスンシオン政府は四ヶ国艦隊の援助を受け入れる旨を公表し、休戦協定を締結する運びとなった。しかし、休戦協定締結の最中、オルヴィエート艦隊旗艦「カセルタ」の戦闘システムに異常が発生し、ボスポラス帝国シャーシ・ジラール大提督旗艦の「アティシュ・ラーレ」に砲撃をくわえ、休戦協定と四カ国艦隊は霧散するのであった。 講和条約締結 休戦協定の決裂と四ヶ国艦隊の霧散後、ジェラルド率いるオルヴィエート艦隊とシャーシ・ジラール率いるボスポラス艦隊がにらみ合いを続け、アスンシオンの惑星上では内乱状態が悪化していた。そんななか、アスンシオンへのボスポラス帝国本国からの増援動員の報を受け、オルヴィエートの最高評議会(セナート)は紛糾することとなる。 国家元首(ドゥーチェ)は、埒のあかない評定に業を煮やし、独自の行動によりアスンシオンに滞在していたフィリッポ、ジェラルド、エレオノーラの三兄妹に旗艦命令を出し、ファルネーゼ家の資産と国家予算という大金を武器に第三国を通じて、ボスポラス帝国へ金融攻撃をかけた。軍拡路線をひた走るボスポラス帝国の矛盾点を巧みに突き、結果としてボスポラスを経済危機に起こすことに成功する。オルヴィエート政府はこの機を逃さず、第三国からの和平交渉の打診を打ち、無益な戦いをしないボスポラス帝国は和平交渉の席につきそれを受諾する。
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