種族システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 16:30 UTC 版)
「サガ3時空の覇者 Shadow or Light」の記事における「種族システム」の解説
GB版では「ロボット(本作では「メカ」)」「サイボーグ」「獣人」「モンスター」それぞれに実際に敵として登場する魔物が対応しており、レベルに応じて割り振られた魔物に変身していた。それに対し、本作ではモンスター以外はキャラクターごとに固有の容姿に固定され、上記のように「能力値や得意武器に補正がかかった状態」である。それにより、GB版では「ロボット」「サイボーグ」「獣人」に設定されていた魔物も、本作では種族は全て「モンスター」扱いになっている。 ただし魔物の系統によって「肉」か「ネジ」のどちらを落とすかが決まっており、「モンスター」「獣人」への変身は「肉」、「メカ」「サイボーグ」への変身は「ネジ」が必要。つまり機械系の魔物は「ネジを落とすモンスター」という存在になった。ただし機械系の魔物といえど、あくまでも「モンスター」なので、味方がこれに変身する場合はネジではなく肉が必要である。GB版では通常の肉のほかに、変身した時にHPも回復する「巨大肉」が存在した。今回はさらにネジも「巨大ネジ」が存在する。ただし効果はやや変わっており、(変身すると無条件にHPが回復するため)巨大版は変身しなかった場合にHPや能力の使用回数が「大幅に」回復するようになったほか、能力や特性を引き継ぎやすい。 本作には「巨大化した敵」も登場するが、最初から巨大化している者もいれば、戦闘中に同種同士で合体して巨大化する者もいる。HPの増加に応じた度合いで、あらゆる攻撃による破壊力が強化されるほか、戦闘中に合体した場合は大きさに比例して通常よりHPが高くなる傾向にある(最初から巨大化している敵は場所によってHPが異なり、場合によっては防御力も強化される)。その代わり、ほとんどの場合は倒した時の入手金額は通常よりも増えているほか、落とす肉やネジが原則として「巨大肉Ex」「巨大ネジEx」となることで、回復量や能力の引継ぎに関してさらに有利となっているほか、モンスターに変身する場合は上位のモンスターに変化できる。 GB版では極端な種族(モンスターやロボット)に変身する場合、モンスターになりたければモンスターの肉を、ロボットになりたければロボットのネジを獲得する必要があった。今作ではそのようなことはなく、(一部の例外を除けば)単純に肉を食べ続ければモンスターに変身可能で、同様にネジを取り込み続ければメカに変身できる。 GB版では不可能であった人間とエスパーの相互変身も可能になり、成長の自由度が広がっている。 GB版と異なり、モンスターの一部の系統は特定の性別の者しか変身できない。 人間 「長剣」「刀」が得意で、それ以外の武器の熟練度も非常に遅いペースながら上げられる(能力・魔法辞典・ステスロス砲を除く)。能力値は平均的。 エスパー 「魔法辞典」「早剣」「弓」が得意。能力値は、HPや力が低く、魔力が高い。 獣人 「体術」「槍」が得意。能力値は、力や防御がやや低く、HPや素早さが高い。 モンスター 「能力」「アイテム」が得意で、唯一能力を最初から覚えている種族。重火器系の能力や消費アイテムの威力がよく上がる。装備品は全て使用できず、防具も効力を発揮しない(例外あり/後述)が、唯一複数の能力を身に付けられる。キャラクター自身の能力値はほとんど反映されないが、変身中の個体が持つ能力値を上乗せする。前作に引き続き「変異種」が存在し、肉の質がよければ変異種になりやすい。変異種はHPが4割・その他のパラメータがそれぞれ1割ずつ上乗せされている(使用できる能力は通常と同じ)。 モンスターに変身した状態で肉をさらに食べると、別のモンスターの個体に変身できる。『魔界塔士』『秘宝伝説』同様のルールになっており、「食べた者のモンスターの系統」「肉を落とした敵モンスターの系統」の2つによって変身後の系統が決定する。また、変身後の系統のうちどのランクの個体になるかに関しても前2作に倣い、「食べた者のモンスターレベル」「肉を落とした敵モンスターレベル」を照らし合わせ、原則的には高い方のレベルに合わせる形になる。獣人からモンスターに変身する場合、獣人はモンスターレベル1として扱われる。 画面には表示されていないが、変身した個体を使い込んでいくことにより、モンスターとしての熟練度を高め、能力やアイテムの威力を高めることが可能。モンスターの個体別に熟練度は別々であり、いったん他の個体に変身しても、変身前の個体に戻ればその個体の熟練度を再び適用できる。そのため、モンスター以外の種族でこの熟練度を活用することは不可能である。 サイボーグ 「斧」「大剣」が得意で、重火器・重火器系の消費アイテムの威力が上がるほか、他の種族で威力が大きく落ちる銃もさほど威力が落ちない。能力値は全体的に抑え目だが、装備品によって補強されるウェイトが他の種族より高く設定されているため、組み合わせ次第で大幅な強化が可能。 メカ 「銃」「重火器」が得意で、重火器・重火器系の消費アイテムの威力がよく上がるほか、他の種族で威力が大きく落ちる銃も本来の威力を出せる。能力値は非常に抑えられるが、装備品の補強が非常に高く、組み合わせ次第で極端な強化が可能。防具欄には数が許す限り同じ種類の防具を複数装備する事も可能(ただし本来の部位以外に装備した防具は、メカ以外の種族に変身すると耐性以外が反映されなくなる)。魔力は基本的になく、魔法辞典は使えない。
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