種の保全
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「シェトランド・シープ」の記事における「種の保全」の解説
20世紀初頭までにシェトランドは交配により羊毛の品質が悪くなることが認識されていった。この問題に対処するため1927年に Shetland Flock Book Society が設立され、原産地である諸島域での保護に努めている。 Rare Breeds Survival Trust が設立された1970年代ごろまでシェトランドは稀少種であり、カテゴリ2(Endangered, 絶滅危機)に分類されていた。その後、小規模農家による飼育が一般化し、現在ではカテゴリ6(Other native breeds, 絶滅の危機には瀕していない品種)に指定されイギリスでは3000頭以上が生息している。本島での飼育は Shetland Sheep Society によって管理されている。
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種の保全
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アジアアロワナは2006年に、IUCNレッドリストで、EN(絶滅危惧)に分類され、最も新しい評価は1996年のものである。この種はワシントン条約(CITES)によって附属書Iに分類されているため、国際取引が規制されている。なお、附属書Iに記載されている魚類は本種を含め8種のみである。アジアには、CITESによって認可された養殖場が多くあり、そこで養殖された個体はいくつかの国への輸出が許可されている。しかし例えば、アメリカでは本種は絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律によって保護されているため、許可がなければ保有することが出来ない。 生息地の減少が主な脅威である。例えば、かつてはその広範囲に生息していたマレー半島における本種も、生息地破壊のために今では珍しい種類となってしまった。最初にIUCNレッドリストに本種が載った理由は、観賞魚としての乱獲であったが、生息地の減少の方が乱獲よりも本種に与える影響は大きいことが分かっている。 最近は、1996年のものを最後に新たなIUCNによる本種の保全状態評価はなされていない。その上、現在は、大生息地についての情報は勿論、本種の個体数についても混乱が続いているため、新たな評価が望まれている。おそらくすべての系統が現在も危機に瀕していて、特にスーパーレッドや紅尾金龍などは深刻な状態にあるのではないかと推測されている。 アジアアロワナの観賞魚としての高い価値も種の保全に影響を及ぼしている。本種の人気は1970年代の後半から急速に上がり、現在の愛好家は時として本種一匹に数十万円かそれ以上の大金を払うこともある。 1989年からCITESは、ある基準(二世代以上養殖場で育てたものでなければならないことなど)を満たした場合に限って、本種の商業的な流通を許可し始めた。初めての本種の養殖場はインドネシアに作られた。後にシンガポール政府も、地元の観賞魚輸出業者と協力して、本種の育成に取り組むようになった。現在では東南アジアの各国に本種の養殖場がある。 商取引が可能である養殖された個体であることを証明するために、二つの方法がとられている。一つ目は、それぞれの養殖場が、買い手に直接、証明書を発行すること。二つ目は、それぞれの個体にPIT (Passive Integrated Transponder)と呼ばれるマイクロチップを埋め込んで、各個体を識別できるようにすることである。
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