神がかりの里
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 17:45 UTC 版)
いづなの術を使うもの達が集まる集落。自らを「神に近いもの」と評し、人間を見下している。 沢鷹(おもだか) / 花楯鷹敏(はなだて たかとし) 声 - 近藤孝行、少年時代 - 田村睦心、演 - 安里勇哉(TOKYO流星群) 帝国陸軍中尉で、総角たちの上官に当たる。 一見、妖人にも好意的な態度で接する人当たりの良い好青年だが、花楯は帝国陸軍内での仮の名で、その正体は「神がかりの里」の長で、ざくろの異父兄。強い妖力を持ったざくろに自分の子供を産ませるため、ざくろを攫う。 かつては母を慕うも父に会う事を禁じられており、それがやがて母と村人の密会を父へ告発するという行動を取る事へと繋がる。因果関係は不明だが、それに前後して父をも畏怖させていた妖力が衰えていくことになる(アニメ版ではその兆候は見られない)。父をはじめそのことに気づいた者は消していたが、最終的には側近達にも気づかれ軽んじられるようになった結果、皮肉にも沢鷹自身も命を狙われることになる。神がかりの里をざくろ達と共に脱出した後は軍歴などを沢鷹が来る前の状態に戻し、人の世で細々と生きてゆこうと決める。ざくろともとりあえず和解することができた。 アニメ版では、炎上する館で突羽根の亡骸と運命を共にしようとするも、最終回終盤にて百緑と共に生存していたことが分かる。 乱杭(らんぐい) 声 - 井上喜久子 女郎蜘蛛。一見艶やかな美女だが、その容姿で人間の男たちを誘惑しては捕らえた後に喰う、残忍な性格の妖怪。ざくろの母親のことを知っている。沢鷹に一方的に想いを寄せており、その為ざくろを憎み殺そうとするようになる。 部下として百緑・橙橙姉妹を連れており、表向きは重宝しているが実際は半妖である彼女らを見下しており、都合の良い道具としか思っていない。 アニメ版では総角達がざくろを救出しに来た事によって起こった混乱に乗じ、橙橙を利用して里を炎上させる。その後、復活したざくろに殺された。 百緑(びゃくろく) 声 - 戸松遥 乱杭に仕える半妖で姉妹の姉。顔や体中に刺青があり、髪型はお団子。標準語で話す。 歌を使わずとも一時的に妖力を引き出すことが出来るが、体に負担がかかるため反動で吐血する事がある。乱杭の思惑には気がついているものの、妹を人質に取られていることや自らが半妖という事もあって逆らえずにいる。 アニメでは後に沢鷹と共に生き延びた事が判明した。 橙橙(だいだい) 声 - 寿美菜子 乱杭に仕える半妖で姉妹の妹。刺青は全くなく、髪型はポニーテール。一人称は「儂」で里なまり。 百緑とは違って乱杭に心酔している。姉に比べて妖力は弱く、剣術も未熟。そのため姉ばかりが用いられている事に苛立っている。 アニメ版では乱杭に利用された結果、妖力を吸い取られ命を落としてしまう。 突羽根(つくはね) 声 - 大原さやか ざくろと沢鷹の母親。里で一番強い力を持つ巫女として里長に嫁ぎ沢鷹を産む。しかし息子と会うことも出来ない隔離された生活に悲嘆に暮れ、里を眺めている時に出会った人間の青年・恵永と愛し合うようになり、ざくろを身篭った。ざくろを産んだ後に里から離れ暫く生活していたが、一人里に引き戻される。 アニメ版では自ら里に戻り後に死亡する。 意地っ張りな一面があり、ざくろも母親の突羽根のこの性格を受け継いだものと思われる。 里長(さとおさ) 声 - 大川透 「神がかりの里」の先代の長。沢鷹の父親でざくろの継父。本名は不明。 突羽根に子供を生む事を強要しながら、息子と会わせる事は拒んだ。突羽根と恵永との間の子(ざくろ)を半妖にするよう命ずる。後に死亡するが、実際は殺された。 アニメ版では上記のようにして生まれたざくろの持つ半妖の力に執着するも、手中におさめられなかった事を苦しみながら死んだとされた。
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