石山寺校倉聖教とは? わかりやすく解説

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石山寺校倉聖教

主名称: 石山寺校倉聖教
指定番号 2480
枝番 00
指定年月日 1993.06.10(平成5.06.10)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1925
時代区分 平安桃山
年代
検索年代
解説文:  石山寺では、中興の祖である三代座主淳祐八九〇-九五三)が学究徹し以来学問の寺であるとともに朝廷貴族中心に多く信仰集めたこうした当寺伝来した諸種聖教中、最も重要なものとして校倉経蔵一切経と共に収納されたのが、この「石山寺校倉聖教」である。平安時代前期から院政期中心とする総数九百二十六点(七一九巻、一、〇七八帖、五冊、一〇四通、七鋪、一三)を数え真言寺院所蔵するわが国屈指の聖教遺品として仏教史のみならず国語学美術史研究上にも知られている。
 校倉聖教は、淳祐教学研究伝統受け継いださまざまな人達が書写あるいは蒐集したもので、なかでも石山寺学僧文泉房朗澄(一一三二-一二〇九)やその師慶雅(一一〇三-)等の書写所持本が多く、おそらく朗澄が中心となって集成したものと考えられている。
 一例あげれば、これらのなかには聖教の類巻である『胎蔵私記』以下、紙背文書中に康保三年九六六)頃と推定し得る仮名書状のある『虚空蔵念誦次第』や、版本では年紀明らかなものとしては百万塔陀羅尼についで古い遺品である『仏説六字神呪王経』等が含まれていて注目されるほか、国語学上に貴重な古訓資料多くまた、図像類には、白描図像各種曼荼羅図など、『大正新修大蔵経図像篇に収録され著名なものが少なくない
 本聖教早くからその価値知られていたが、石山寺文化財総合調査団により昭和四十六・七年の二か年にわたる調査が行われ、昭和五十六年に目録刊行されて、その全貌明らかになったものである



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