略歴・概要等
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中学生の時にエルトン・ジョンに衝撃を受け、プロミュージシャンになることを志す。いくつかのアマチュアグループを経た後、1980年にアレレのレ(後のスターダストレビュー)に加入。キーボード兼ヴォーカル、作曲、編曲を担当し、1981年のデビューより17枚のアルバムに関わる。都会的・リゾート感覚ある洒落たサウンドを数多く生み出し、1980年代後期から1990年代初頭までのスターダストレビューの音楽がシティ・ポップス系として扱われることもあった。主にアルバム内では2曲程リードヴォーカルを担当し、甘く滑らかな歌声で彩を添えた。 スターダストレビューのメンバーとして最後のシングルとなった1994年4月発売の「クレイジー・ラブ」のカップリングは“王様の一日”と題し、各メンバーが王様となり他メンバーをアゴで使えるという企画の第一回目で、王様となった三谷は以前のメンバー会議でボツにされた自曲「Two Kitchens-ふたつの情景-」を取り上げたが、そのサウンド、歌の世界は完全に後のesqそのものといってよく、すでにこの時点でesqの構想が確立していたと思われる。 1994年12月のツアーを最後にグループを脱退。 スターダストレビューを脱退した三谷は、ソロ・プロジェクトesq(エスク)を発足させる。名前の由来は、Essentially Superior Quality(本質的に上等のクオリティ)の略、接尾語としてのesque、キーボードのescキーから。 esqは、基本的に三谷以外に正式に決まったメンバーはいないが、レコーディングやライヴには、スターダスト・レビュー時代から親交のあるサックス奏者、山本公樹をはじめ、夏秋文尚(ドラムス)、BARA(榊原雄一、ベース)、飯塚昌明(ギター)、山口とも(パーカッション)がよく参加する。 1995年7月、Y.J.サウンズよりシングル「週末の天使」、8月にアルバム『自由の人』にて念願のソロデビューを果たす。このアルバムに収録されている「もっとそばに」と「2 o'clolck samba」は、「いつか発表するソロアルバムのために」と、10年間あたため続けた曲。このアルバムにも数曲収録されているが、山下達郎に影響を受けたと思われる多重録音によるひとりアカペラは、esqを象徴するサウンドのひとつ。 1998年10月、ゼティマ(アップフロントワークス)よりリリースの『Gems~'95 to '98~』を最後にメジャーレーベルから離れ(『自由の人』から『Gems~'95 to '98~』までにリリースされたシングル及びアルバムは一般CD店にて入手可能であったが以降は通販限定となる)、自らのレーベルesqDeskを設立。 2002年に発売されたスターダストレビューのアルバム『Style』にコーラスとして参加、2006年には同グループの25周年記念アルバム『Hot Menu』に収録されるアマチュア時代の代表曲「おらが鎮守の村祭り」のレコーディングに参加。ピアノとコーラスを担当した。 2005年公開の堀江慶監督作品『誰が心にも龍は眠る』で音楽を担当。 2007年5月19日に行われたスターダストレビューの25周年記念コンサートにゲスト出演し、「夜間飛行」などバンド時代の曲を披露したほか、「Stars」や「Goodtimes & Badtimes」など自身脱退後の曲も演奏した。 2012年5月19日に行われたスターダストレビューの30周年記念コンサートにもスペシャルゲストとして参加し、この時は1994年のツアー以来約18年ぶりにデビュー当時のメンバー5人での演奏が行われたほか、「HELP ME」や「Get Up My Soul」などの自身脱退後の曲を演奏・コーラス参加した。
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