用語法についてとは? わかりやすく解説

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用語法について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:19 UTC 版)

回転 (ベクトル解析)」の記事における「用語法について」の解説

実用に際しては、ほぼ全ての場合において適当な曲線座標系の下で回転作用素適用することになり、その場合はより平易な表現導出することができるので、上記の定義をそのまま適用する場面と言うのは希である。 記法 ∇ × F は三次元交叉積との類推元になっており、∇ をベクトル微分作用素ナブラ考えれば直交座標系における回転作用素表示対す記憶術として有効なのである作用素対す演算を施すような記法は物理学代数学では広く用いられる。しかし、ある種複雑な座標系例えば(プラズマ物理学一般的なトロイド座標系 (polar-toroidal coordinates) などを考えているときには、記法 ∇ × F を斯くの如き作用素同士演算解釈したのでは誤った結果を導くことになる。 直交座標系に関して ∇ × F を展開すれば、ベクトル場 F = (Fx, Fy, Fz) に対して、 ∇ × F = | i j k ∂ ∂ x ∂ ∂ y ∂ ∂ z F x F y F z | {\displaystyle \nabla \times \mathbf {F} ={\begin{vmatrix}\mathbf {i} &\mathbf {j} &\mathbf {k} \\[5pt]{\dfrac {\partial }{\partial x}}&{\dfrac {\partial }{\partial y}}&{\dfrac {\partial }{\partial z}}\\[5pt]F_{x}&F_{y}&F_{z}\end{vmatrix}}} と書くことができる。ただし、i, j, k はそれぞれ x-軸y-軸z-軸方向単位ベクトルである。 これは ( ∂ F z ∂ y − ∂ F y ∂ z ) i + ( ∂ F x ∂ z − ∂ F z ∂ x ) j + ( ∂ F y ∂ x − ∂ F x ∂ y ) k {\displaystyle \left({\frac {\partial F_{z}}{\partial y}}-{\frac {\partial F_{y}}{\partial z}}\right)\mathbf {i} +\left({\frac {\partial F_{x}}{\partial z}}-{\frac {\partial F_{z}}{\partial x}}\right)\mathbf {j} +\left({\frac {\partial F_{y}}{\partial x}}-{\frac {\partial F_{x}}{\partial y}}\right)\mathbf {k} } と書くことと同じである。これは座標用いた表示だけれども、この式が座標軸に関する真の回転に対して不変であり、座標軸に関する鏡映では符号反転することが確認できる一般座標系における回転は ( ∇ × F ) k = ϵ k ℓ m ∂ ℓ F m {\displaystyle (\nabla \times \mathbf {F} )^{k}=\epsilon ^{k\ell m}\partial _{\ell }F_{m}} で与えられる。ここで、ε はエディントンのイプシロンであり、この計量テンソルは F の下付き添字対するものとして用いられる。またアインシュタインの和の規約に従って和の記号省略した。 この式はつまり、各座標ベクトル場ek とすれば ∇ × F = e k ϵ k ℓ m ∂ ℓ F m {\displaystyle \nabla \times \mathbf {F} =\mathbf {e} _{k}\epsilon ^{k\ell m}\partial _{\ell }F_{m}} であることを言っているのである。 これはまた、外微分用いて ∇ × F = [ ⋆ ( d F ♭ ) ] ♯ {\displaystyle \nabla \times \mathbf {F} =[\star (\mathbf {d} F^{\flat })]^{\sharp }} と書くこともできる。ここで、 ♭ {\displaystyle \textstyle \flat } と ♯ {\displaystyle \textstyle \sharp } は添字の上下げ同型英語版)であり、 ⋆ {\displaystyle \textstyle \star } はホッジ・スターとする。 この公式を見れば一般座標系で F の回転どのように計算すべきかがわかり、回転作用素任意の向きを持つ三次元リーマン多様体に対して一般化することができる。これは向き依存するから、回転は掌性演算、即ち向き逆にすれば回転向き同じく逆になる

※この「用語法について」の解説は、「回転 (ベクトル解析)」の解説の一部です。
「用語法について」を含む「回転 (ベクトル解析)」の記事については、「回転 (ベクトル解析)」の概要を参照ください。

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