環境教室

次代を担う子どもたちに環境問題を教える、企業による「環境教室」が活発に行われています。各社とも自社の事業と環境との関わりなどを中心に、楽しく、わかりやすく子どもに伝えています。企業の社員が学校に出向く出前授業や、企業の工場・ショールームなどで開く教室など、企業ではたくさんの学習機会を用意しています。
学校は夏休みに入りましたが、「環境教室」は夏休み中もたくさん実施されます。教室をのぞいてみませんか? 楽しい体験がみんなを待っていますよ!
JX日鉱日石エネルギーは、夏休み中に北海道から鹿児島まで全国にある8製油所で、石油と環境について学ぶ「なつやすみ科学バスツアー」や、山梨県・清里高原で自然を楽しみ、学ぶ「森のわくわく学校」を実施します。キリンビールは全国11工場で「夏休み環境教室」を開催。工場の環境への取り組みを学ぶエコツアーや、ビールづくりの過程で出る廃棄物を使ったハガキづくりなどを行ないます。
パナソニックは東京と大阪のパナソニックセンターで、生物多様性を学んで環境について考える「サマーフェスタ2010」「エコアイディアワークショップ」(以上、東京)、夏休みの自由研究に役立つ「エコ学習ステージ」「エコ工作教室」「ハイブリッドカー工作教室」(以上、大阪)など多彩なイベントを用意しています。東京電力など電力各社も各地の電力資料館・PR情報館で夏休みの特別イベント・教室を開いて、エネルギーや電気と環境について考えて、学ぶ機会を設けています。
多くの企業は、夏休みだけでなく1年を通して「環境教室」活動に力を入れています。03年2月から取り組みを開始し、環境出前授業のパイオニアといわれる京セラは、10年度に出前授業を国内グループ26拠点と中国の現地法人で計画、前年度比1.5倍の250校以上での実施を計画しています。同社の授業はオリジナル実験キットや太陽電池を使った玩具などを用いた手作りの参加型学習が好評です。
また、シャープは今年度から小学生を対象とした環境保全・ものづくりに関する教育支援活動を拡大します。社員が小学校を訪問する従来の授業に加え、液晶テレビの亀山工場(三重県)や「天理技術ホール」(奈良県)に小学生を招き、地球環境保全などについて理解を深めてもらおうというものです。
ダイキン工業は10年度から小学校向けに生物多様性をテーマとした教材の無償提供を始めました。同社がインドネシアで実施する植林プロジェクトを題材に、生物と環境の関わりが学べる内容となっています。希望に応じて同社社員による出前授業も実施します。
こうした、たくさんの環境教室で学び、環境意識を高めた子どもたちが、次代の地球環境をより良きものにしてくれるでしょう。
※上記で紹介した企業の取り組みは、各企業のウェブサイトで詳細を確認できます。募集を締め切っているイベントもありますので、ご注意ください。
(掲載日:2010/07/26)
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