独立調査委員会
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「石油食料交換プログラム」の記事における「独立調査委員会」の解説
国連のアナン事務総長は、調査に最初は反対していたが、2004年3月19日に完全な独立調査を行う予定であると発言した。公式のプレスインタビューでは「……きわめて多くの不正があった可能性があるが、調査して……誰に責任があるのか見極めなければならない」と語った。 以下の人々が、2004年4月に独立調査委員会を指揮するべく選ばれた。 ポール・ボルカー(アメリカ):元アメリカ連邦準備制度議長およびアメリカ国際連合協会(en:United Nations Association of the United States of America)会長 マルク・ピース(Mark Pieth)(スイス):OECD所属のマネーロンダリングの専門家 リチャード・ゴールドストーン(南ア):旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷・ルワンダ国際戦犯法廷の元検事。 2004年4月22日、イラクの石油食料交換プログラムでの汚職に関するボルカー調査を是認する決議が、191の加盟国すべてを招集した上で、全会一致で安保理を通過した。 ポール・ボルカーから安保理への最終的な報告は、2005年の9月7日に行われた。 流出した国連の内部監査資料が、mineweb.comにて明るみに出た。これにより、イラク北部に輸出された物資の価値について、コテクナ社の報告と国連機関の報告の間に大きな食い違いがあることが明らかになった。監査資料から、イラク北部への諸機関合同人道支援プログラムの、ほぼ10億ドル相当の救援物資についてコテクナ社は「価値」の調査をしていなかったことがわかった。とはいえ、独立調査機関(Independent Inquiry Committee, IIC)によって発表された2005年8月27日の報告には「コテクナ社の行動について、国連やその加盟国から主立った苦情はなかった」とあり、また「この監査資料には、コテクナ社の調査不足についての報告はない」としている。ベノン・セバンは2002年11月に監査資料の答申を求められている。 監査資料はFoxnewsのサイトから閲覧可能。概要にはこのように記されている。 適切な契約の締結が結ばれず、特定の項目が守られていなかった、というのがOIOS(国連内部監査部)の全体的な結論である。また、キャンプの修復作業といった追加コストを、一日一人の仕事量計算で算入しないとする条項は受け入れがたいものであった。さらに、発効後に契約が修正された点も不適切であった。OIPは契約締結を補助し、調達部(PD)は組織の余分な負担を避けるため、支払い基準が適切であることを確認するべきである。 流出した監査資料を読んだアメリカ下院議員ヘンリー・ハイドは、アナンに対し、なぜ「国連予算のの22パーセントを出資し、公に請求した55件の内部監査資料の写しを保有するアメリカの議会が、流出資料を典拠にしなければならないのか」尋ねる手紙を書いている。[要出典]
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