野党との対話へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 23:34 UTC 版)
「エジプト革命 (2011年)」の記事における「野党との対話へ」の解説
2月5日、ムバーラクの次男を含む国民民主党の役員が全員更迭された。同時に、ムバーラクが党首を辞任したと一時報じられたが、すぐに取り消された。翌2月6日にはスレイマン副大統領がムスリム同胞団などとの協議を開始。野党勢力との対話が始まった。治安が改善されれば非常事態宣言を解除し、また憲法改正のための委員会を設置することでも合意した。一方でこの会談にエルバラダイは招かれず、影響力低下を指摘する声もささやかれた。6日から7日にかけて、デモの参加者は一時的に大幅に減じた。 ムバーラク大統領が新内閣の初閣議を行い、4月からの公務員の給与を15%引き上げるなどの決定を行った。また、2月2日から3日にかけて起こった衝突の原因調査や責任追及を行う独立調査委員会の設置を決定し、翌日8日に設置された。 またこの日、Googleの幹部で反政府デモの立役者とされ、1月27日に失踪したワーイル・ゴネイムがエジプト当局より釈放された。 2月8日にムバーラクが野党との対話で設置が決まっていた憲法改正委員会の設置を指示。先日のデモ隊衝突に関する独立調査委員会のほか、野党との合意内容の履行を監視するための委員会も同時に設置されている。こうして政権側は民主化に向けた改革を行う姿勢をアピールしたが、釈放されたワーイル・ゴネイムが参加した影響もあってか約25万人がデモに参加し、過去最大級となった。こうした動きに、スレイマン副大統領はデモの長期化を容認しない姿勢を示した。
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