片岡輝の詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 23:48 UTC 版)
片岡輝による日本語版の詞は7番まで存在するが、これは原詞の翻訳ではなく独自に作詞したものである。片岡輝の詞には「パパ」が頻繁に出てくるが、原詞にはパパは一切登場せず、出てくるのはママのみである。 日本では片岡輝の作詞により父と子の対話と別れを描いた作品として知られており、学校での教材にも使用されている。歌詞中にある、“二度とかえって来ない遠い旅路”に出かけた「パパ」の身上に何が起こったかに関しては下記の通り様々な解釈が存在するが、作詞した片岡輝自身は読み手がどう解釈するかは自由であるとの発言をしている。 反戦歌(作詞時期は世界的にベトナム戦争への反戦ブームであり、片岡も戦争経験者であり反戦支持だった)。 なんらかの理由(病気や老衰など)で死亡。 原詞の再解釈(南北戦争に徴兵された)。 (黒人に対する)人種差別により無実の罪で処刑された。 パパとママが離婚しパパが出ていった。 片岡輝による日本語詞は1974年以後、何度か日本の音楽教科書に掲載されている。 通常、小学生の唱歌としては3番までの比較的明るい(軽い)歌詞内容の部分までしか紹介されないが、全部で7番まで歌詞があり、4番目以降から歌詞内容が急に重くなる。NHK『みんなのうた』の版(編曲:小森昭宏)では歌詞番号が進むにつれ半音ずつ高く転調(移調)してゆき、歌詞内容と裏腹に前向きな雰囲気をかもし出す。遅かれ早かれどうにもならない「死」が不可避であるという現実にめげず精一杯生きて行こうという応援歌であるとの解釈が一般的である。 また、同じくNHKの『歌のメリーゴーラウンド』『おかあさんといっしょ』『真剣10代しゃべり場』『ドレミノテレビ』でも使用された。 キャンディーズが1974年に発売したアルバム『なみだの季節』にも、キャンディーズと日本大学理工系アメリカ民謡研究会との共演で一部を片岡輝の日本語詞・一部を英語詞で歌う同曲が収録されている。
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