父子の対立とは? わかりやすく解説

父子の対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/04 08:05 UTC 版)

ナバーラ内戦」の記事における「父子の対立」の解説

ナバラ王カルロス3世王女ブランカ(のちのナバラ女王ブランカ1世)は、アラゴン王フェルナンド1世王子フアン(のちのフアン2世)と2度目の結婚をした。結婚にあたりブランカフアンよりも先に亡くなった場合2人の間の年長男子ナバラ王位継承することが取り決められた。2人の間には4子が生まれ、3子が成人したカルロス1421年 - 1461年) - ビアナ公 ブランカ1424年 - 1464年レオノール1426年 - 1479年1425年ブランカブランカ1世として即位しフアンナバラ共同統治フアン2世となった1441年ブランカ1世亡くなると、フアン2世婚前契約守らずブランカ1世との間に生まれた世継ぎカルロス王子王位を譲らなかった。兄であるアラゴン王アルフォンソ5世代理としてアラゴン治めるため、ナバラ不在にするフアン2世カルロス王子ナバラのルガルテニエンテ(lugarteniente、総督職)にして懐柔ようとしたが、ベアウモンテセス派(カルロス3世庶系であるレリン伯爵首領とする派閥。親カスティーリャおよびスペイン)がカルロス王子支持しカルロス王子反乱起こしたフアン2世は親アラゴンであるアグラモンテセス派を味方につけた父子ナバラ王位継承競合する状態は、ナバラ貴族二分させ敵対させるようになり、強力な隣国であるカスティーリャ王国アラゴン王国領土拡張に付け入る隙を与えることとなったカルロス王子1452年アイバル戦いで敗れ拘束される釈放された。フアン2世カルロス王子合法的に廃嫡しようと目論み、カルロス王子の妹レオノール王女ナバラ王位継承者とした。カルロス王子ナポリ王国向かい伯父であるアラゴン王アルフォンソ5世仲介頼んだ。しかし、アルフォンソ5世1458年亡くなったため交渉は実を結ばなかった。父フアン2世アラゴン王として即位し状況悪化したのであるカタルーニャ向かったカルロス王子は、カタルーニャブルジョワ支持得た1460年バルセロナにて和平結ばれた。しかしリェイダ包囲戦で再び囚われの身となった釈放後、フアン2世反抗心の強いカタルーニャ残ったカルロス王子は、1461年9月、わずか40歳急死した死因明らかに結核であったが、父フアン2世か、フアン2世後添えフアナ・エンリケス毒殺されたという噂が強くカタルーニャ暴動起きたカルロス王子死後、その同母妹でレオノール王女同母姉であるブランカ王女カスティーリャ王エンリケ4世最初の妃であったが、婚姻無効にされてナバラ戻っていた)が、カルロス王子死後名目上ナバラ王位につき、ブランカ2世呼ばれていた。ブランカ2世は父フアン2世によって投獄されており、1464年オルテズにて毒殺された。 1467年レオノール王女フアン2世の妃フアナ・エンリケス会談行いレオノール王女ナバラ継承する代わりにアラゴン王継承放棄することとなったフアナ目的は、自らが生んだフェルナンド王子(のちのアラゴン王フェルナンド2世)がアラゴン王位とカスティーリャ王位、そしてナバラ王位を得ることにあったフェルナンド1469年カスティーリャ王イサベル結婚する)。1468年フアン2世レオノール王女対し父親である自分利益反したり、許可なしに行動することはできない脅したパンプローナ司教エチェバリ暗殺されると、レオノール王女と夫のガストン・ド・フォワは、フアン2世に対して反乱起こした。しかし、フアン2世フアナ・エンリケス有利な情勢であったエンリケ4世死後カスティーリャ共同統治であったフェルナンド2世は、父フアン2世存命中からナバラ内政介入していた。1476年ナバラ長く二分してきたベアウモンテセス派とアグラモンテセス派の和平文書において、彼は『神の恵みにおいて、ナバラ王カスティーリャ王レオン王ポルトガル王シチリア王国およびアラゴン王国長子』(por la gracia de Dios, rey de Navarra, Castilla, León, Portugal, Sicilia y primogénito de Aragón)と自ら称し、父と異母レオノール挑んだのである

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