熱烈なファンサポート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 09:27 UTC 版)
「ロッテ・ジャイアンツ」の記事における「熱烈なファンサポート」の解説
2000年以降長い間、球団は低迷したが、ファンのポストシーズンへの願望は衰えることなく、ファンの間では「(プレイオフが行われる)秋にも野球をしよう(가을에도 야구하자!)」というのが非公式的なチームのスローガンとして定着し、「優勝はともかく、(準プレイオフ出場が可能な)4位さえすれば毎試合社稷球場を満員にさせてやる」とまで豪語してきた。 そして2008年以降2011年まで4年連続ポストシーズンに進出し、そういったキャッチフレーズは現実のものになっていた。チームが好調だった1990年代前半は韓国プロ野球では初めて年間観客動員100万人突破を達成し、2008年もチームは公式戦3位に終わったが、1チームとしては韓国プロ野球史上最多の年間観客動員数である137万9735人を記録した。2009年も終盤まで激しい4位争いをしたことや、全国的なプロ野球人気の高まりと主催試合数の増加(63試合から67試合)により、前年の記録を更新する138万18人の年間観客動員数を達成した。 しかし、低迷期には球団側がチーム復活の手応えを見せなかったため、本拠地釜山のファンは「神はなぜ釜山に最高のファンと最悪のチームを同時にもたらしたのか(신은 어찌하여 부산에 최고의 팬과 최악의 팀을 주셨나이까?)」とインターネット掲示板などで嘆くのもよく見られた。 ファンの声援の熱さは韓国で随一と言われている。本拠地の社稷球場を訪れるファンは、他球場では見られない、周辺でよく手に入れられる日常用品を用いた独特な応援でも有名である。たとえば、ナイターの試合でライターに火をつけながら点滅効果を見せる「ライター応援」(2000年代からは見られなくなった)、新聞紙を細かく裂いてポンポンを作って振らす「新聞紙応援」、試合終盤にゴミ回収用に観客に配られるオレンジ色のビニルバッグを膨らませて振らす「ビニルバッグ応援」などがある。これらの応援は誰が始めたのは確かではないが、今は本拠地社稷球場の名物として定着していて、一部の応援は他球団のファンも真似たりする。また、2万を超える観衆が球場を囲んで全方位からホームチームへの一方的な声援を送る球場は社稷球場しかないため、ビジターチームの選手は相当なプレッシャーを感じているという。ちなみに、同じ2万人以上受容のソウルの蚕室球場や仁川の文鶴球場は他地域出身者が少なくない土地柄の影響で、ビジターチームの応援団の数も相当存在する。たまに、この熱烈な応援が度を越して、観客がグラウンドに乱入して試合進行に支障を来たすこともある。 年一回のプロ野球オールスター戦もロッテの選手がもっとも選ばれやすく、2012年のオールスター戦(7月21日開催予定)はロッテが属するイースタンリーグ(その他は斗山、SK、サムスン)の指名打者を含めたファン投票選出選手10名全員がロッテの選手となった。(韓国プロ野球オールスター戦のファン投票で同一チームの選手がすべてのポジションで選ばれるのは史上初) しかし2013年、相次ぐスター選手の流出や5位に終わったチームの成績不振もあり、年間観客動員数は770681人と最盛期だった4年前の約55%にまで減少した。2014年は前年より増加したが、それでも830820人にとどまった。2015年は主催試合数が前年の64試合から72試合に増加したが、成績不振で800962人と減少した。2016年は852639人に増加し、2017年は5年ぶりにポストシーズンへ進出したことで1038492人と100万人台を回復した。2018年は7位に低迷したことで901634人と減少した。 ファンの間では、韓国歌謡の「釜山港へ帰れ」と「釜山カルメギ(※カルメギは朝鮮語で「カモメ」の意)」がコンバットマーチとして定着しており、試合前などによく歌われている。
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