沈没後のタイタニックとは? わかりやすく解説

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沈没後のタイタニック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 02:43 UTC 版)

タイタニック (客船)」の記事における「沈没後のタイタニック」の解説

1985年9月1日海洋地質学者ロバート・バラード英語版率いウッズホール海洋研究所およびフランス国海洋開発研究所調査団は、海底3,650メートル沈没したタイタニック残骸英語版)を発見した2004年6月バラードアメリカ海洋大気庁NOAA)はタイタニック損傷状態を調査する目的探査プロジェクト行ったその後バラード呼びかけにより「タイタニック国際保護条約」がまとまり同年6月18日アメリカ合衆国条約署名した。この条約タイタニック保存対象指定し遺物劣化違法な遺品回収行為を防ぐこととしている。 海底タイタニック横転などはしておらず、船底を下にして沈んでいる。第3煙突真下あたりで引きちぎれており、海上船体2つ折れたという説が初め立証された。深海では通常バクテリア活動が弱いために船体保存状況はよく、多く内装部分残っていると思われていたが、この地点はほかの深海比べ水温が高いためにバクテリア活動が活発で船の傷み予想上であった。 当初船体叩きつけられるように海底衝突し船内備品もとより甲板小さな部品窓ガラスすべてが粉々に吹き飛んだ思われていたが、船首部分にはいまだ手すり残り航海士室の窓ガラス完璧な状態で残っている。船内にはシャンデリアや鏡、暖炉といった多く備品存在し、Dデッキダイニングルームには豪華な装飾飾られた大窓も割れておらず、ほぼ当時のままの状態で残存している。客室洗面台備えつけられていた水差しコップ食器棚収められた皿、ストラウス夫妻客室暖炉置かれていた金の置時計沈没時の衝撃に耐え、現在でも沈没前とまったく同じ場所に置かれている。このことから船首部分は海底叩きつけられたのではなく船首先端から滑るように海底接地したと思われる一方船尾部分は大きく吹き飛び、見る影もない。 現在のタイタニック消費するバクテリアによりすでに鉄材20パーセント酸化し2100年ごろまでに自重に耐え切れず崩壊する見込みである。それらのバクテリアのうち、新種2010年になって発見されタイタニックにちなんハロモナス・ティタニカエHalomonas titanicae)と命名された。 海底タイタニックにはたびたび潜水探査船による調査が行われた。特にタイタニック (1997年の映画)では、2台の潜水調査船リモートコントロール探査機使用され詳細な画像収録された。無断海底遺品回収する行為広く行われ一部遺品利益目的販売されるなどされ、非難集めている。

※この「沈没後のタイタニック」の解説は、「タイタニック (客船)」の解説の一部です。
「沈没後のタイタニック」を含む「タイタニック (客船)」の記事については、「タイタニック (客船)」の概要を参照ください。

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