比放射能の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:47 UTC 版)
ここではいくつかの核種の比放射能の一覧を掲載する。アボガドロ定数を 6.02 × 1023 とし有効数字は3桁とした。計算式はλN (1gあたり原子数x崩壊定数単位は秒) である。 アボガドロ定数割る質量数で1グラムあたりの原子数が求められるのは定義により明らか。 1ベクレルあたり原子数は崩壊定数の逆数である。 ∵ λ N = N {\displaystyle \because \lambda {N}=N} とおいて、左辺を1としたときの量であるから、両辺を割ると得る。 また1ベクレルあたりの質量はλNの逆数である。定義により ∵ λ N = A B q / g {\displaystyle \because \lambda {N}=ABq/g} であり、 1 g = A B q {\displaystyle 1g=ABq} であったから、Aベクレルを1にするには両辺をλNで割ると得られる。 例えば1グラム2ベクレルであれば、1ベクレルは0.5グラムなのは明らか。帰納的に同様の計算を行えば良い。 核種名半減期Bq/g1グラムあたりの原子数(個数)1ベクレルあたりの原子数(個数)1ベクレルあたりの質量(グラム)トリチウム 12.3年 3.59×1014(1グラムあたり359兆ベクレル) 2.00×1023 5.57×108(5億5700万個) 2.79×10−15 炭素14 5700年 1.66×1011(1グラムあたり1160億ベクレル) 4.30×1022 2.59×1011(2590億個) 6.02×10−12 カリウム40 1.25×109年 2.65×105(1グラムあたり26万5000ベクレル) 1.51×1022 1.21×1017(12京1000兆個) 8×10−6 カルシウム45 162日 6.62×1014(1グラムあたり662兆ベクレル) 1.34×1022 2.02×107(2020万個) 1.51×10−15 コバルト60 5.27年 4.18×1013(1グラムあたり41兆8000億ベクレル) 1.00×1022 2.39×108(2億3900万個) 2.39×10−14 クリプトン85 10.8年 1.44×1013(1グラムあたり14兆4000億ベクレル) 7.08×1021 4.92×108(4億9200万個) 6.94×10−14 ストロンチウム89 50.5日 1.07×1015(1グラムあたり1070兆ベクレル) 6.76×1021 6.32×106(632万個) 9.35×10−16 ストロンチウム90 28.9年 5.09×1012(1グラムあたり5兆900万ベクレル) 6.69×1021 1.31×109(13億1000万個) 1.96×10−13 イットリウム90 64時間 2.01×1016(1グラムあたり2京100兆ベクレル) 6.69×1021 3.33×105(33万3000個) 4.98×10−17 ヨウ素131 8.02日 4.60×1015(1グラムあたり4600兆ベクレル) 4.60×1021 1.00×106(100万個) 2.17×10−16 セシウム134 2.06年 4.79×1013(1グラムあたり47兆9000億ベクレル) 4.49×1021 9.37×107(9370万個) 2.09×10−14 セシウム137 30.1年 3.21×1012(1グラムあたり3兆2100億ベクレル) 4.39×1021 1.37×109(13億7000万個) 3.12×10−13 ポロニウムおよび超ウラン元素は、ウラン238の比放射能を1としたときに、何倍の比放射能をもっているかも有効数字3桁で記述した。アルファ崩壊を起こす核種のアルファ線のエネルギーはガイガー・ヌッタルの法則に従い、比放射能が大きい(=半減期が短い)ほどアルファ線のエネルギーが高くなる法則がある。 核種名半減期Bq/g1グラムあたりの原子数(個数)1ベクレルあたりの原子数(個数)1ベクレルあたりの質量(グラム)ウラン238比の比放射能ポロニウム210 138日 1.67×1014(1グラムあたり167兆ベクレル) 2.87×1021 1.72×107(1720万個) 6.00×10−15 135億倍 ウラン232 68.9年 8.28×1011(1グラムあたり8280億ベクレル) 2.59×1021 3.14×109(31億4000万個) 1.21×10−12 6680万倍 ウラン233 1.59×105 3.57×108(1グラムあたり3億5700万ベクレル) 2.58×1021 7.24×1012(7兆2400億個) 2.80×10−9 2万8800倍 ウラン234 2.46×105 2.30×108(1グラムあたり2億3000万ベクレル) 2.57×1021 1.12×1013(10兆2000億個) 4.35×10−9 1万8500倍 ウラン235 7.04×108年 8.00×104(1グラムあたり8万ベクレル) 2.56×1021 3.20×1016(3京2000兆個) 1.25×10−5 6.45倍 ウラン236 2.34×107年 2.40×106(1グラムあたり240万ベクレル) 2.55×1021 1.06×1015(1060兆個) 4.17×10−7 193倍 ウラン237 6.75日 3.02×1015(1グラムあたり3020兆ベクレル) 2.54×1021 8.42×105(84万2000個) 3.31×10−16 2440億倍 ウラン238 4.50×109年 1.24×104(1グラムあたり1万2400ベクレル) 2.53×1021 2.04×1017(20京4000兆個) 8.06×10−5 1倍 ウラン239 23.5分 1.24×1018(1グラムあたり124京ベクレル) 2.52×1021 2030個 8.08×10−19 100兆倍 ネプツニウム237 2.14×106年 2.61×107(1グラムあたり2610万ベクレル) 2.54×1021 9.74×1013(97兆4000億個) 3.83×10−8 2100倍 ネプツニウム239 2.36日 8.56×1015(1グラムあたり8560兆ベクレル) 2.52×1021 2.94×105(29万4000個) 1.17×10−16 6900億倍 プルトニウム238 87.7年 6.34×1011(1グラムあたり6340億ベクレル) 2.53×1021 3.99×109(39億9000万個) 1.58×10−12 5110万倍 プルトニウム239 2.41×104年 2.30×109(1グラムあたり23億ベクレル) 2.52×1021 1.10×1012(1兆1000億個) 4.35×10−10 18万5000倍 プルトニウム240 6.56×103年 8.40×109(1グラムあたり84億ベクレル) 2.51×1021 2.99×1011(2990億個) 1.19×10−10 67万7000倍 プルトニウム241 14.4年 3.81×1012(1グラムあたり3兆8100億ベクレル) 2.50×1021 6.55×108(6億5500万個) 2.62×10−13 3億700万倍 プルトニウム242 3.75×105年 1.46×108(1グラムあたり1億4600万ベクレル) 2.49×1021 1.71×1013(17兆1000億個) 6.86×10−9 1万1800倍 アメリシウム241 432年 1.27×1011(1グラムあたり1270億ベクレル) 2.50×1021 1.97×1010(197億個) 7.87×10−12 1020万倍 アメリシウム242 16.0時間 2.99×1016(1グラムあたり2京9900兆ベクレル) 2.49×1021 8.31×104(8万3000個) 3.34×10−17 2兆4100億倍 キュリウム242 163日 1.22×1014(1グラムあたり120兆ベクレル) 2.48×1021 2.03×107(2030万個) 8.20×10−15 98億4000万倍 キュリウム244 18.1年 3.00×1012(1グラムあたり3兆ベクレル) 2.47×1021 8.24×108(8億2400万個) 3.34×10−13 2億4200万倍 バークリウム247 1.38×103年 3.88×1010(1グラムあたり388億ベクレル) 2.44×1021 6.28×1010(628億個) 2.58×10−11 313万倍 カリホルニウム252 2.65年 1.98×1013(19兆8000億ベクレル) 2.39×1021 1.21×108(1億2100万個) 5.05×10−14 16億倍
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