檀弓とは? わかりやすく解説

ま‐ゆみ【×檀/真弓】

読み方:まゆみ

ニシキギ科落葉低木山野生え楕円形で、対生雌雄異株初夏、緑白色小花集まって咲き果実はほぼ四角形で、熟す四つ裂けて赤い種子現れる古くは材で弓を作った。やまにしきぎかわくまつづら。《 花=夏 実=秋》

(「檀弓」とも書く)マユミの木で作った弓。

襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)、裏は黄。多く秋に用いる。

檀/真弓の画像
撮影広瀬雅敏

マユミ

(檀弓 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 03:49 UTC 版)

マユミ
マユミ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ニシキギ目 Celastrales
: ニシキギ科 Celastraceae
: ニシキギ属 Euonymus
: マユミ E. hamiltonianus
学名
Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus (1826)[1]
シノニム
和名
マユミ

マユミ(檀[7]・真弓[7]学名: Euonymus sieboldianus var. sieboldianus)とは、ニシキギ科ニシキギ属落葉低木ないし落葉小高木。日本と中国の野山に自生する。淡紅色の果実は熟すと4つに裂けて、中から赤い種子が現れる。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木としても親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。果実は有毒であるが、春の新芽は山菜として利用される。

名称

和名「マユミ」の由来は、昔この木から弓が作られたことに因む[8][9]。別名ヤマニシキギ(山錦木)、カンサイマユミ[1]、オオバマユミ[1]、エゾオオバマユミ[1]、ユミノキ[10]ともよばれる。地方により、マキ[9]、マヨメ[9]、キノメ[9]、アカイベベ[9]ともよばれる。

分布

日本の北海道本州四国九州屋久島まで、および日本国外では南千島サハリン朝鮮半島南部、中国に分布する[8]。丘陵地や山地、低地などの尾根・山野・明るい低木林に自生する[8][11][7]。各地の野山に生えるほか、庭にも植えられる[9]

形態・生態

落葉広葉樹低木から小高木[8][7]。樹高は3 - 10メートル (m) [11]。よく枝分かれをしてこんもりと茂った樹形を見せる[9]樹皮は灰白色で[8]、幹には縦の裂け目が入り、老木になると割れ目が深くなって目立ち、剥がれるようになる[7]。1年目の枝は、しなやかで稜があり、暗緑色をしているが、日光の当たる方向は暗紅色を帯びる[7]

対生で、葉身は楕円形で、幅の広いものや狭いものなど変化に富み[9]葉縁に細かい鋸歯があり[8]葉脈がはっきりしている。芽は丸々としているが、近縁種のツリバナは新芽が鋭く尖っている。秋には紅葉し、真っ赤になるものもあるが、クリーム色や橙色、ピンク色など淡めの色に紅葉することがある[11][10]。紅葉は単純な赤色になることは少なく、くすんだ朱色やサーモンピンク色が多いことが特徴で、しばしば葉脈部分やそれ以外に、緑色や紫褐色、黄褐色を帯びて独特の模様をつくる[11][10]。紅葉期は葉が枝から力なく垂れ下がり、早々に落葉する[11]

開花時期は晩春から初夏(5 - 6月)[8]雌雄異株[8][9]。花色は薄い緑色で目立たず、新しい梢の根本近くに4弁の小花がいくつもつく[9]

果期は秋で、雌株には夏に果実が枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった4裂の姿で、秋に熟すとふつう淡紅色に色づく[9]。果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる[8]。市販のマユミは雌木しか出回っていないが、雌木1本で果実がなる。冬は鮮やかだった色が抜けたような果実が枝に残る[7]。実がかなり遅くまで残るので、秋と冬にはヒヨドリメジロが食べに来る。

冬芽は枝に対生し、卵形で枝と同色で縁に毛の生えた芽鱗8 - 12枚に包まれている[7]。葉痕は半円形で、白くて目立ち、弧状の維管束痕が1個つく[7]

福島県郡山市にある、 舘の大マユミ たてのおおまゆみ
樹高6 m、胸高直径100 cm、推定樹齢は300年以上[12]

栽培

剪定をする場合は落葉中に行う。成長は早い。若木のうちに樹形の骨格を作り、分枝させたら、その後の強い剪定は避ける。切り詰めすぎると花と果実がつかない。根が浅く、根元が乾燥しすぎると弱り、果実が落ちる。水分条件さえ良ければ剛健で、病害虫はあまり発生しない。

利用方法

材質が強い上によくしなるため、古来よりの材料として知られ、名前の由来になった[13][10]。この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。和紙の材料にもなったが、にとって代わられた。材は狂いが少なく、細工物に使われ[8]、現在では印鑑の材料になっている。

新芽は山菜として利用される。採取時期は暖地は3 - 4月、寒冷地は4 - 5月が適期で、生長した葉は灰汁が強いため、芽吹いたばかりの若芽や若葉が摘み取られる[9]。生のまま天麩羅や、茹でておひたし、和え物、油炒め、葉飯、汁の実、細かく刻んで佃煮などにする[9]

ただし、果実は有毒である[9]。種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こすため、種子は食べてはならない。また、成葉を食べると下痢をするといわれている[9]

脚注

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. megaphyllus H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. yedoensis (Koehne) H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume f. calocarpus (Koehne) Sugim.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus hamiltonianus auct. non Wall.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus hamiltonianus Wall. subsp. sieboldianus (Blume) H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 211.
  8. ^ a b c d e f g h i j 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 137.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 金田初代 2010, p. 94.
  10. ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 58.
  11. ^ a b c d e 林将之 2008, p. 60.
  12. ^ 舘の大マユミ - 郡山市観光協会
  13. ^ 中村 享『万葉鉢づくり』立風書房、1990年6月30日、p.68, 69頁。ISBN 4-651-86010-9 

参考文献

関連項目

  • 真弓紙
  • 伊勢物語:24段に「梓弓真弓槻弓年を経て我がせしがごとうるはしみせよ」という歌がある。
  • 檀れい:女優。本名の「まゆみ」と芸名の姓の由来になっている。


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