構造・機器とは? わかりやすく解説

構造・機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 01:12 UTC 版)

TGV Atlantique」の記事における「構造・機器」の解説

Atlantique編成(24000形)は両端2両の動力車中間10両の連接客車組成され編成長は237.59 m、空車時の編成重量444 tである。交流25,000 V・50Hzと、直流1,500 Vの2電源対応する動力車TGV Sud-Est意匠受け継いでいるが、上部前照灯のある前頭部分なだらかなカーブを描く形に改められている。 主電動機はSud-Est編成では直流電動機使用していたが、Atlantique編成では交流同期電動機採用した電動機1基当たりの定格出力もSud-Est編成の537.5 kWから1,100 kW増強された。この結果編成中の主電動機動力車のみ計8基搭載となり、交流25,000 V区間定格編成出力は8,800 kWである。主電動機制御方式GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータである。 中間の客車台車軸箱支持機構がSud-Est編成の筒型ゴム式からコイルばね使用した式に変更され枕ばねコイルばねから空気ばね変更された。これらは以後登場するTGV編成にも踏襲されている。 ブレーキシステムはSud-Est編成同一発電ブレーキ併用電磁自動空気ブレーキであり、台車には踏面ブレーキ・ディスクブレーキが装備されている。 パンタグラフは、摺り板をダンパ支えることにより架線微細な上下動吸収し高速走行時架線対す追随性と集電性能を向上させた改良型の、GPU一本マスト・アーム型パンタグラフに、交流用・直流用ともに改められ、Sud-Est編成交流パンタグラフ採用されダブルアクションAMDE型は採用されていない。 Sud-Est編成運用されるLGV南東線の最急勾配35 ‰に対しLGV大西洋線の最急勾配15 ‰を標準としていることと、Sud-Est編成より出力増強されたことから、客車はSud-Est編成より2両多い10両とされ、一等車 (Première classe) 3両、二等車 (Seconde classe) 6両、二等座席バー合造車1両で構成される車体幅はSud-Est編成の2,814 mmから2,904 mm拡大されている。編成定員更新前のSud-Est編成368人であるのに対し、Atlantique編成は485人となっている。 車体塗装はSud-Est編成オレンジ地色としたのに対して、Atlantique編成ではシルバーメタリック地に窓周りに白い縁取りの青帯を配し一等車二等車バー合造二等車グレード毎に異なる3色のアクセントラインを配する。この塗装以後TGV標準色とされ、Sud-Est編成について更新修繕時に塗装変更された。なお、Atlantique編成のうち1本は落成後白地下回りグレー塗装変更されたが、程なく白はシルバーメタリック地に改められている。「日本新幹線酷似している」という指摘一部であったという。 2021年現在老朽化によって運用離脱廃車となる編成出ていて、TGV EuroDuplexへの置換え進行している。

※この「構造・機器」の解説は、「TGV Atlantique」の解説の一部です。
「構造・機器」を含む「TGV Atlantique」の記事については、「TGV Atlantique」の概要を参照ください。

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