構成・技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/09 07:06 UTC 版)
「赤外線捜索追尾システム」の記事における「構成・技術」の解説
IRSTは基本的に、光学系、赤外線検知器、画像処理系、探知・追尾の信号処理系、視軸制御系より構成される。赤外線検知器は半導体によるエリアイメージセンサ(二次元撮像素子)であり、素子数の増加と感度の向上が続けられている。 検知に用いられる赤外線の波長はH2Oによる吸収領域を避けて、3-5μmのMiddle Wave帯(MW帯)と8-13μmのLong wave帯(LW帯)のいずれかになるが、目標機のステルス性や機体角度によって条件が変化するエンジン排気熱を検知するではなく、機体表面で常に発生する空力加熱を検知するには比較的温度が低い物体でも発するLW帯が採用されることが多い。 航空機用の赤外線探知装置の開発当初は、センサーセルを一次元に並べた赤外線ラインイメージセンサに光学走査機構を加えたものであったが、21世紀現在では高感度になった二次元配列のエリアイメージセンサが使用されている。レーダーがビーム波という点でしか探知できないのに対して、IRSTは面で探知できるため、早い角速度で移動する目標への追従も問題とはならない。 センサーを高感度にするため液体窒素ガスによる冷却が必要になる。赤外線検知器は、MW/LW帯兼用にはHgCdTe(水銀カドミウムテルル)素子が用いられ、LW帯用にはInSb(アンチモン化インジウム)素子が用いられる。識別すべき目標の背景とある周囲の自然空間も多様な赤外線を放っているため、目標からの赤外線シグネチャが微弱であればノイズの中に埋もれてしまう。単純にフィールドメモリに複数画像を重積させてS/Nを向上させる手法も採られるが、デジタルコンピュータによるリアルタイム画像解析技術の援用によって目標や自機の動き補正のような時間軸に対する相関性演算で微小信号からも探知が可能になると期待される。LW帯に加えてMW帯のセンサーを併用できれば、水蒸気による減衰の影響を抑えることができ、敵の機体が尾部を向けている場合には遠方であっても高温による強いLW帯の赤外線を検知できる可能性が高まる。 FLIRやIRSTのような画像情報を扱う赤外線/可視光線利用のセンサーやレーザーセンサーを含む光学式のセンサーはEO センサー(Electro-Optical sensor)と呼ばれ、レーダーのような電波を使用したRF センサー(Radio Frequency sensor)と区別される。
※この「構成・技術」の解説は、「赤外線捜索追尾システム」の解説の一部です。
「構成・技術」を含む「赤外線捜索追尾システム」の記事については、「赤外線捜索追尾システム」の概要を参照ください。
構成技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 00:51 UTC 版)
「Innovative Optical and Wireless Network」の記事における「構成技術」の解説
IOWNは、「オールフォトニクス・ネットワーク」「デジタルツインコンピューティング」「コグニティブ・ファウンデーション」の3つの主要技術分野から構成される。
※この「構成技術」の解説は、「Innovative Optical and Wireless Network」の解説の一部です。
「構成技術」を含む「Innovative Optical and Wireless Network」の記事については、「Innovative Optical and Wireless Network」の概要を参照ください。
- 構成・技術のページへのリンク