極技・押さえ込み技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 08:27 UTC 版)
「コブラツイスト」の記事における「極技・押さえ込み技」の解説
拷問コブラツイスト コブラツイストを極めつつ手で相手の頭部を押し下げダメージを増加させる技。全日本プロレスで波及した技でジャンボ鶴田、渕正信、田上明などが使用し、菊地毅などの小型レスラーをいたぶっていた。 リストクラッチ式コブラツイスト 別名腕極め式アバラ折り、バンプハンドル式コブラツイスト。相手の片腕を相手の股間を通して、自分の手でその手首を掴む。その状態でコブラツイストを極める。このときロックしている相手の腕側が下となる。腕を極めているので、相手の下半身を足で固定しない。 アイアン・クロー式コブラツイスト コブラツイストの体勢から相手の顔面を自身の右手でアイアン・クロー(ブレーン・クロー)で極める複合技。 グラウンド・コブラツイスト 別名は寝技式アバラ折り。両者がマット上に寝ている状態でコブラツイストをかける。通常のコブラツイストから、そのまま寝転んでかける場合も多い。バナナ・ストレッチやバナナ・スプレッド(バナナ裂き)と呼ばれることもある。 近代最高の使い手であるアントニオ猪木も、引退直前に「実際は寝て極めるもの」と明かし、また実際に引退試合ではこの技をフィニッシュ・ホールドとして使用している。また、「グラウンドならば総合格闘技でも有用な技」だということを鈴木みのる(パンクラスでのスパーリングで、ロッキングチェアホールドからグラウンドコブラツイストに移行してタップをとった)や桜庭和志がインタビューで話している。 ブラジリアン柔術やグラップリングにおいてはツイスターの名称で通っている。この技の著名な使い手として柔術家のエディ・ブラボーがいる。 グラウンド・コブラツイスト・ホールド もともとはボディ・プレスや地獄固めと呼ばれているアマチュアレスリングの技で、コブラツイストの原型となる技であった。上記と同じ形であるが、締め上げるのではなく、相手の両肩をマットに付けてピンフォールを奪う技である。主に走ってくる相手へのカウンターとして使用されることも多い。単にグラウンド・コブラツイストと呼ばれることも多いため、上記技と混同されやすい。代表的な使用者は藤波辰爾、西村修、志賀賢太郎、獣神サンダー・ライガーなど。 別名、寝技式アバラ折り固め。 腕極め式グラウンド・コブラツイスト MVPがTTB(Take To The Bank/テイク・トゥー・ザ・バンク)、ライアン・サコダがサコダ・クラッチの名称で得意とする。相手の片腕を自身の両足でロックする変形グラウンド・コブラツイスト。 卍固め 詳細は「卍固め」を参照 アントニオ猪木が得意としたコブラツイストが一般的に普及し、他のレスラーが使用し始めたことに起因し、コブラツイストを元に考案、得意技にした。別名はオクトパス・ホールド(蛸固め)。海外では猪木考案以前に古くからオクトパス・ホールドとして存在していたともいわれる。 ストレッチ・プラム 別名は顔面締め式アバラ折り。川田利明のオリジナル技。下半身はコブラツイストの形で腰から下を極めつつ、リバース式フェイスロックの形で顔面を片腋に、もう片腋には相手の片腕を抱え込んで締め上げる技。より威力を高めるために、体を左右の方向へ捻り上げる拷問式もある。正調式はスタンディングだが、バリエーションとして、片膝立ちの相手に自分も片膝立ちで仕掛ける、中腰式がある。さらなるバリエーションとして、尻餅をついた状態の相手に自らが立った状態から仕掛けるグラウンド式もある。川田は、2000年代以降はグラウンド式による拷問式を多用した。 かつてフットルースとして川田とタッグを組んだ経験のある冬木弘道が「冬木スペシャル」という同じ形の技を使用したが、本人曰く「小指の角度が違う」ので別の技と豪語した。ほかの使用者としては、クリス・ヒーローなど。 野武士固め 後藤洋央紀のオリジナル技。尻餅状態の相手にコブラツイストとヘッドロックの複合技の様な絞め技。尻餅をついた状態の相手の背後から、相手の左腕に自分の左足を引っかけ、右膝をついて相手の右脇に背中のほうから体を潜り込ませる。最後に相手の頭を抱え込んで、相手の頭、わき腹、肩を絞り上げる。
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