東条湖
東条湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 02:27 UTC 版)
詳細は「東条湖」を参照 完成した人造湖は土地の名前から取り東条湖と命名した。上空から見ると竜の形をしており、当初は「雲竜湖」と命名される予定であったといわれる。完成を記念して富田砕花作詞、井澤文太郎作曲の「東条湖歌」も作られた。1957年(昭和32年)にはダム・東条湖周辺が西国三十三観音霊場第25番札所である清水寺と共に清水東条湖県立自然公園に指定された。 東条湖は兵庫県播磨地域における主要な観光地である。湖はボートによる遊覧のほかニジマスやブラックバスの釣り場として多くの釣り客が訪れる。東条湖が形成する湖周囲の景観は東条湖八景と呼ばれ、不動岩・妹背岩・五所ヶ渓岩・鞍馬峡・鷲の巣窟・蓬莱峡・屏風岩・水天宮とそれぞれ命名されている。特に水天宮は東条湖において最も風光明媚な場所とされ守護神が祀られているが、それはダム建設によって父祖伝来の地を提供した土井集落7戸51人に対する報恩と、観光地としての発展を祈願して祀られたものである。1966年(昭和41年)からは湖畔に分譲地が整備され、住宅地も増加している。 ダム完成後早くから観光地としての整備が行われ、1969年(昭和44年)には東条湖ランドが開園。以後播磨地域唯一の遊園地として多くの観光客を集めた。また湖上には外輪船であるデキシークイーン号が就航、オートキャンプ場モビレージ東条湖や淡水水族館であるアクア東条、ホテルなども整備されて東条湖周辺は一大観光地として賑わいを見せた。1980年代には年間平均で約80万人が東条湖を訪れ、1994年(平成6年)に建設省が「地域に開かれたダム事業」を行う以前においては日本でも有数の観光客を集めるダム・ダム湖でもあった。しかし1990年代に入るとレジャーの多様化や平成不況などもあって客足は低下。東条湖ランドは2000年(平成12年)5月28日に閉園し、デキシークイーン号も2002年(平成14年)に運航を終了。東条湖ランド閉園2ヶ月後、東条湖おもちゃ王国が2000年7月20日にオープンしており、前記のように釣り客やアウトドアで訪れる観光客も多く、播磨地域の主要な観光地とされている。このように観光客が多く集まるダム湖ではあるが、財団法人ダム水源地環境整備センターが選定するダム湖百選には選ばれていない。 鴨川ダム・東条湖へは中国自動車道・ひょうご東条インターチェンジ下車後約10分で到着する。比較的交通の便が良いダムであり、道路も整備されている。至近距離には大川瀬ダムがある。
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