条約の交渉とは? わかりやすく解説

条約の交渉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 01:08 UTC 版)

アディスアベバ条約」の記事における「条約の交渉」の解説

ウッチャリ条約」を参照 ウッチャリ条約イタリア語文章において、エチオピア全ての外交イタリア通して行うように義務付けられており、エチオピアイタリア保護国させられたかのような内容だったが、アムハラ語文章においては、単にエチオピアイタリア政府通して第三国交渉できる選択肢与えられたに過ぎなかった。アムハラ語文章との乖離知った皇帝メネリク2世イタリア騙された考えたため、両国開戦する至った。さらに、1889年条約調印から1895年開戦するまで、イタリア注意深くエチオピア領に侵入していた。 一方でアドワの戦い勝利で、3,000人のイタリア兵士捕虜にして、勝利軍がエリトリアイタリア軍残存部隊の士気を失わせた。後者では、今にも海に追い立てられると恐れられていた。さらに、イタリア本国敗戦報せが届くと、フランチェスコ・クリスピ(英語版首相辞任させられた。エチオピア皇帝メネリク2世は強い立場交渉臨んだ最初イタリアメネリク2世に対してウッチャリ条約破棄新たな平和と友好条約提示したが(it:Tommaso Salsa少佐3月11日提示した)、皇帝は「いかなる国の保護国にもなるつもりはない」と、自らの決意貫いていた。Harold Marcusによれば皇帝エチオピア独立を保つために開戦したのであり、宗主国変えるためではなかった。皇帝はこの提案激怒して秘密の休戦に戻すように要求してそれまでSalsa少佐捕虜にすると述べた8月23日まで、イタリアウッチャリ条約無条件破棄エチオピア独立認めなかったが、イタリアがこの点で譲歩すれば、たちまち交渉進んだイタリア捕虜は、「(Marcus曰く合理的安全な捕らわれの身」を享受し、やがて本国送還されイタリアは1,000リラを彼らの補償として支払ったとされる。驚くことに、全てではないが、イタリアは自らが獲得した、the Mareb-Belessa と May/Muni riversを越え領土のほとんどを維持したという。アビシニア君主制主義によればメネリク2世有史以前からエチオピア帝国一部として扱われていたティグレ地方のほとんどを手放したとされる。 さらに、エチオピア本土エリトリアとの国境一連の協定1900年1902年1908年)で定義された。

※この「条約の交渉」の解説は、「アディスアベバ条約」の解説の一部です。
「条約の交渉」を含む「アディスアベバ条約」の記事については、「アディスアベバ条約」の概要を参照ください。

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