札幌における競馬の始まりとは? わかりやすく解説

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札幌における競馬の始まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:05 UTC 版)

札幌育種場競馬場」の記事における「札幌における競馬の始まり」の解説

札幌における競馬記録に残るものの最初1872年(明治5年)9月14日札幌神社祭礼の際に行われたのである北海道には江戸時代から田に乗用馬牧場があったが、明治新政府1871年明治3年)にこれを廃止し牧場の馬を札幌庶民払い下げた。開拓民多くはこの時はじめて馬を所有するようになった。翌1872年北海道初めての一宮として札幌神社誕生すると、当時開拓長官黒田清隆は、札幌神社祭礼にあたっては、官民とも仕事休んで参拝遥拝するように全道命じた。これに応じ開拓民払い下げられたばかりの馬に乗って札幌神社向かったが、その往還路にあたる琴似街道銭函街道ともいう、のちの北海道道453号西野白石線)で「自然発生的に行われたのが札幌での競馬濫觴とされている。 このときの競馬は、琴似街道直線部分300間約545メートル現在の札幌市立円山小学校前、西25目通り南1条から北5条まで )で行われ祭礼に来るのに農耕馬荷役馬に乗ってきた近郊農民など数十騎が早さ競ったのである当時札幌周辺農民東北諸藩元武士(戊辰戦争負け組)だった者が多く元武士ゆえに騎乗心得ているものが多く、また農作業荷役に馬は欠かせないのだったため馬を所有している農民多かったものと考えられている。ただし、この明治5年競馬一般道路行い規則定めず取り仕切る役員もなく、賞品賞金もなく、馬によっては鞍すらも付けてないという競走だった。つまり近代競馬とは比べようもない草競馬遊びのようなのだった1873年明治6年7月9日1874年明治7年8月15日札幌神社祭礼の際にも同じ琴似街道有志競馬行ったが、明治6-7年競馬では時の開拓判官松本十郎参加している。 自身乗馬好きで乗馬術に長けた松本は馬に乗って琴似街道競馬指揮しスタート合図行い、自ら騎乗して範も示したこのため明治6-7年琴似街道競馬整然と行われた明治6-7年琴似街道競馬参加30頭、少なくとも20頭は参加し1日レース繰り返し行われ、同じ馬が1日に5ないし8回も参加することもあったという。直線一般道路上で行い規則も特に定めず賞品賞金もなく、馬によっては鞍すらもない競馬であるが、この農民農耕馬主体行われた琴似街道競馬札幌競馬始まりであり、松本十郎札幌競馬功労者であるとされている。 この明治5-7年有志行われていた琴似街道銭函街道)の競馬は、北海道の馬の貧弱な体格悩み馬匹改良求めていた開拓使目的一致し明治8年からは場所を変え開拓使官吏によって執り行われるようになった明治8年競馬札幌中心に近い空知通り(北6条通り)で距離300間約545メートル行われた。(つまり官営となった明治8年道路利用した直線レースである) 1876年(明治9年)になると、北海道庁前の北2条西4丁目から北3条西4丁目現代では札幌駅から札幌駅前通り400メートル程度行った一等地である)のホップ園を台形囲んだ馬場作り仮設スタンド作って競馬行った。これも1周300間約545メートル程度馬場である。出場する馬は官馬20頭。この時までにすでに街道競馬数年行っていたので競馬札幌住民にとって身近なものになり、また馬を飼うことが広まりこの当時札幌住民多くは馬を飼っていたという(広大開発進んでいないこの当時北海道では馬は必需品になっていた。札幌南1条通り商家で馬繋のない商家は無いほどだったともいう) 札幌住民競馬人気加え馬匹改良の必要をますます感じた開拓使では、勧業課・工業課・屯田事務所協力して新馬場建設することになった1877年(明治10年)、お雇い外国人である獣医師エドウィン・ダンらの意見取り入れ開拓使育種場1878年札幌育種場改称。)に本格的な競馬可能な競馬場建設始めた。(それまで街道ホップ園の競馬は距離も短く整地もされておらず全力疾走する競馬不可能だった

※この「札幌における競馬の始まり」の解説は、「札幌育種場競馬場」の解説の一部です。
「札幌における競馬の始まり」を含む「札幌育種場競馬場」の記事については、「札幌育種場競馬場」の概要を参照ください。

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