最初の接触とは? わかりやすく解説

最初の接触

作者横田順弥

収載図書悲しきカンガルー
出版社新潮社
刊行年月1986.10
シリーズ名新潮文庫


最初の接触

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/19 08:17 UTC 版)

最初の接触(さいしょのせっしょく、First Contact)はアメリカ合衆国SF作家マレイ・ラインスターによる1945年の中編SF小説。初出はパルプマガジンアスタウンディング」誌1945年5月号。日本語訳の初出は『S-Fマガジン』第58号(1964年8月号、訳:伊藤典夫[1]

ファーストコンタクトテーマSFの古典であり原点で、複数のアンソロジーに収載されている。 1996年ヒューゴー賞 中編小説部門を受賞。

万能翻訳機が登場した最初のSFと信じられている[2]

地球の宇宙船の名前である「ランヴァボン」は南ウェールズの地名「Llanvabon」に由来する。

ストーリー

超光速宇宙探査船ランヴァボンは、かに星雲の内部、二重星の近傍で、洋梨を思わせる形状の漆黒の宇宙船と遭遇する。

異星人のものと思われる「黒い宇宙船」。お互いが友好的なのか敵対的なのか分からず、相手の情報は知りたいが自分たちの情報(特にそれぞれの母星の位置)は渡せない。疑心暗鬼のまま、少しずつ情報のやり取りが行われ、お互いの理解が深まっていく。

事態が膠着する中、ランヴァボンの船長は異星人側にある解決方法を提案する。

登場人物

船長
超光速宇宙探査船ランヴァボンの船長。
トミイ・ドート
ランヴァボンの観測員。異星人とのコンタクトを担当する。
バック
トミィとのコンタクトを担当する「黒い宇宙船」の異星人。「バック」はトミイの付けた愛称である。

異星人

酸素を呼吸するヒューマノイド(「黒い宇宙船」内の空気組成から、彼らの母星は酸素濃度28%で、気圧は地球より若干低いと推測された)。標準的地球人よりやや小柄で無毛。血液の基本成分がで、えら呼吸する。コミュニケーションに超短波を用い、音波はまったく使用しないため、音を感じる器官は持たない。また視覚が赤外線を主にすることから、彼らの母星は赤色矮星を廻る惑星ではないかと推測された。

日本語訳

  • S-Fマガジン 1964年8月号 No.58(訳:伊藤典夫、早川書房、1964年)
  • 「宇宙震」(訳:井上一夫、編:福島正実ハヤカワSFシリーズ、1965年)
  • 世界SF全集 第32巻 世界のSF(短篇集) (訳:伊藤典夫、早川書房、1969年)
  • 「千億の世界」(訳:伊藤典夫、編:福島正実、芳賀書店、芳賀書店SFシリーズ、1972年)
  • 「千億の世界 - 海外SF傑作選4」(訳:伊藤典夫、編:福島正実、講談社講談社文庫、1977年)
  • 「伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触」(訳:伊藤典夫、早川書房、ハヤカワ文庫SF、2019年)

外部リンク

脚注

  1. ^ S-Fマガジン 1964年8月号
  2. ^ "Hic Rhodus, His Salta" by Robert Silverberg, Asimov's Science Fiction, January 2009, page 6.

最初の接触

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 02:03 UTC 版)

ゲーベン追跡戦」の記事における「最初の接触」の解説

明確な命令無く、そのためスションはアフリカ沿岸戦争開始備えることにした。スションはアルジェリアの港ボーヌ現在のアンナバ)とフィリップヴィル現在のスキクダ)の攻撃計画した。そしてゲーベンフィリップビルへ、ブレスラウボーヌ向かった8月3日午後6時、西に向かって航行中にスションはドイツフランス宣戦布告したという報告受けた4日早く、スションは司令長官であるアルフレート・フォン・ティルピッツ提督から「8月3日トルコ同盟結ばれた直ちコンスタンティノープルへ向かえ」という命令受けた目標近くまで来ていたため、スションは夜明け砲撃行い、それから給炭のためメッシーナ向かった戦争前イギリスとの協定により大西洋沿岸防衛イギリス任せていたためフランスは全艦隊地中海集中させることができた。フランス艦隊3つの部隊輸送船団護衛当たっていた。しかし、ゲーベンがさらに西に向かうことも予想されたにもかかわらず輸送船団防御強固とするためにフランスのオーギュスタン・ブエ・ド・ラペレール(英語版中将ゲーベン捜索に1隻の艦艇派遣しなかった。そのためスションは妨害受けずに東に向かうことができた。 スションの進路にはイギリス巡洋戦艦インドミタブルインディファティガブルがおり、8月4日午前9時30分に両者接触したフランス異なり、この時イギリスはまだドイツ戦争状態になっていなかった。そこで、イギリス巡洋戦艦ゲーベンブレスラウ追跡開始したミルンドイツ艦隊と触したこととその位置報告したが東に向かっていることを伝えるのを怠った。そのため、チャーチルドイツ艦隊がまだフランス輸送船団脅威になると思いミルン輸送部隊攻撃され場合交戦することを許可した。この時点では、チャーチルらはゲーベン西へ向かっていると思い込んでおり、その後指示影響を及ぼすこととなる。

※この「最初の接触」の解説は、「ゲーベン追跡戦」の解説の一部です。
「最初の接触」を含む「ゲーベン追跡戦」の記事については、「ゲーベン追跡戦」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「最初の接触」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「最初の接触」の関連用語

最初の接触のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



最初の接触のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの最初の接触 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゲーベン追跡戦 (改訂履歴)、仏教のシルクロード伝播 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS